☆空想代理日記☆
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2007年05月23日(水) 5月23日(水)

 不逞者が住んでいるところから徒歩で5分ほど行ったところに素敵な遊歩道があって、そこに徒歩で5分かけて向かった昨日だった。

 その遊歩道には小川が流れており、心にしみいるせせらぎを耳にしながら人類の平和を祈った。躰のなかから綺麗になるように感じた。したがって、いままでの不逞者の体内は汚れていたのだった。

 不逞者の歩く右側にはずっとつづく小川があって、左側に果樹園と竹藪があった。

 果樹園で作業をしていたおじさんたちは不逞者のほうをちらりと視てすぐに眼をそらしてしまった。ショックで眠れなくなりそうだった。

 竹藪が感じのいい日陰をつくっていた。破れたストッキングや波うったエロ本など一切なかった。安心したと同時にがっかりもした。

 竹藪に入るとどうしてもバッグに詰められている現金を捜してしまうのだった。卑しい考えだとわかっていてもやめられないのが不逞者の少年らしさだと思った。

 結局、散歩にいったはずが宝さがしにかわってしまった。不逞者を目撃したおじさんやおばさんは皆、眉間にシワがこんもりと寄っていた。ショックで眠れなくなりそうだった。



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