☆空想代理日記☆
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不逞者が住んでいるところから車で10分もかからない場所に中型のデパートがある。昨日はそこへ行ったということである。
そこの地下にはカラオケボックスとこじんまりしたゲームコーナーがあって、そしてレンタル店もあるのである。
また、カラオケボックスの一室には、妙なアイテムを使ってマッサージしてくれるとこがあり、無料体験までできるそうだった。やはねばならないのであった。
ただし地下にあるので、携帯電話の電波が届かない。さらに周りはカラオケに夢中なので、何かあっても誰も気づかないのだ。
怪しい組織だとも考えた。裸にされて両手足を縛られ、指で不逞者の背中に『冷やし中華は、冷やされ中華なのだった』とか書かれたりしないだろうかと思った。
こうとも思った。両手足は縛られ、組織の一員は薬品を染み込ませた白い布を不逞者の鼻にあてようとしたが、室内が狭すぎてみんな気絶してしまうかもしれない。
このような危険を予知する想像も無駄に終わった。なぜなら、無料体験は平日のみにだけおこなわれていて、日曜日は開店すらしていなかったのだった。
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