☆空想代理日記☆
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近所に住んでいる外国人家族が気になっていたが、昨日は雨のなか病院に行かなければいけなかった。
朝から雨が降っていると、何もやる気が起きないのである。たとえ友人が崖から墜ちそうになっていた場合でも、それを無視してミカンの白く細かいやつを除去作業のほうを選ぶだろう。
前回、いつだったかに親戚が死んでしまったと言って病院に行かなかった時もあったが、それはもうしていけないように感じた。
ただ、先週から病院をサボることを2千回は考えていただろうと思う。
「なんだか、熊が出そうな雰囲気がしてます。で、不逞者の前に立ちはだかる熊は、死んだフリをしそうです」
こんなことを脳内で考えてみたが、先生が「あ、それは大変です。病院なんかに来ている場合ではありませんよ」などと言うはずもない。そこに思い至っただけでも成長したといえよう。
ややあって、傘をひらいて外に出たら、傘が複雑骨折していた。ということで、タクシーに乗って行った。
雨道を歩いてこなかったせいか感覚が鈍っていて、自動ドアを抜けてすぐに転んでしまった。転ぶ人の練習は、久しぶりだった。
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