☆空想代理日記☆
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昨日は重大な発見をした。それは、空気中に含まれる成分のなかに、不逞者だけに作用する毒物があるとがこの度の研究でわかったことだった。
その成分とは、躰が鉛のように重くなり、ため息ばかり吐いて、恋わずらいのような症状になるのである。
といった夢をみた。おそらく白衣の似合う研究者に憧れをもっていたためかもしれないし、大人になってもナスビが喰べられないせいかもしれない。
とはいえ、夢のなかだけでも研究者になったのは、僥倖に恵まれているといっても過言ではないのだった。
ただ、ぷかぷか浮かぶ気分の夢をみている間にふとももを掻きむしったらしく、肌がかぶれたようになっていた。まるで、クランキーチョコの裏側のようだった
また、違う作用としてすね毛をぶちぶち抜いて1日を過ごしていたりすることもあるらしい、とたった今つけ加える。
そのほか、靴下を脱いだら指と指の間に繊維がたまっていたり、茶色い紙袋に息を吹き込み心臓の弱そうな人の背後で小爆発させてしまうこともあるらしいとわかった。
たぶん、不逞者はまだ眠っているに違いない。
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