やさしい気持ち
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★ 叫び ★ 
人を傷つけるのは、とても容易い。 傷つけた人は 何と容易くも忘れてしまうものかと思う。
心の傷は 癒えがたく 目に見えないだけ とても とても厄介である。
もう大丈夫かと 固まりかけた『かさぶた』を引っかく お世話な人がいて 悪気がないからと言って でも それによって、塞がりかけた傷口から また新しい血が流れる。
私は傷ついた過去を恐れない。 傷つくことを 恐れない。 できた傷すらも 今は愛しく 誇りにすら思う。
だからと言って、傷ついた人を 傷つくのを恐れている人を 卑怯者だとののしったりしない。 そこにいるのは、まさしく 昨日の私なのだから。
助けて欲しいなら 声に出そう かまわないで欲しいなら 声に出そう
心の叫びなど、誰にも わからない。 なぜなら、私は 私でしかないから。 私と 誰か は 別々の人間なのだから。
私は人の頭で考えることをやめ、 自分の頭でだけで 考えることを始めた。 自分の頭で考え 声に出し 叫び 泣き 生きることを選んだ。
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