月のしずく・星の欠片
春妃。
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助ける証人
わたしには
幼少の頃の記憶が
ほとんど
ない。
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それでも幼い魂を傷付けるには充分で。
ずっと記憶がないことに対して、
不思議に思わなかった。
でも今は欲しい。
欲しいと思い始めて間もなく、
わたしは見捨てられ不安を感じた事を
きっかけにか、
突然。
本当に突然。
思い出し始めた。
助ける証人
は
あなたしかいないのに。
皮肉な事に、
わたしは。
助ける証人である
あなた
に
見捨てられるのではないかと
云う不安に駆られ、
過去を取り戻し始めた。
そう。
わたしは些細なことで傷付いてしまう
臆病な子ども
だった。
2007年05月24日(木)
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