2007年07月25日(水) |
思いわずらうことなく愉しく生きよ |
読み終わった。いいなぁ自由なの。ここ数年の江國作品は私の好みとはずれていたけれど、これはよかった。いいなぁ自由なの。 自由、というのは何かに繋ぎ止められてこその「自由」なのだ、とゼミの教授が書いていた。ちょっと感動した。その文章を読んで以来、自由は不自由があってこそ自由なんだ、と思っている。 『ホリーガーデン』がこの人の作品ではダントツで好きだったけれど、この作品は僅差で次点に入るな。 それくらいよかった。一番に治子が好きだ。
犬山家の人々は家族を大事にしているけれど、私に言わせれば家族こそがもっとも厄介でうんざりして切り離せない、生まれながらに背負う荷物だ。思えば昔から家族が嫌いだった。もし家族と死に別れたら、泣くだろうけどきっと心のどこかでほっとする。
恋人と出会えてよかった、好きになってくれてよかった、と、このところつくづく思う。血のつながりのない人間が私を愛してくれる幸福。血がつながっていないから真摯に向き合えるし、ある種の礼儀正しさがあるのだ。家族にはそんなものはない。無遠慮で、人の心に土足で入り込んで、嵐のように去っていくばかりだもの。
やりきれなくなって焼酎を水割りで2杯、部屋で飲んだ。恋人と電話で話していて思わず泣けた(誤魔化したけど)
いまはこの家を出て行く日を心待ちにしている。
本日のからだ
体重:57.4kg 体脂肪:24.7
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