舌の色はピンク
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2004年11月05日(金) |
ヒエラルヒー その憂愁 |
午後11時をお知らせします。痛快悲劇の時間です。
昨晩泥酔した状態でチャリを家に走らせていた。 秋の夜風がたいへん心地よく、だけども肌寒さも身に染みて、 両手をポケットに突っ込んだ状態で車道をかっ飛ばしていた。 この時点で不幸の布石は整っているといえる。 アクシデントは家まで2分地点の公園前で起きた。 ハンドルを握らず腰での重心移動のみで車道から歩道に入ろうとしたら、 公園の柵に奇跡的な角度から衝突し、一回転した。 10秒ほど痛みにのた打ち回っていたが、どうやら大事には至っていない。 そこで顔をあげて辺りを見渡したら、だ。 午前3時、静寂の公園。 10mほど先のベンチに座っていた明らかに浮浪者らしいオッサンが 僕を遠目に見ていた。 「うわあ。アイツ自転車コケてんよ……恥ずぅ……」 と言わんばかりの視線で……! 僕を! 見下していた! 明らかに浮浪者らしいオッサンが……! 「あー。おれ、アイツじゃなくてよかったあ……」 なんて蔑みすら投げかけられてたんだぜ? フローシャに……!! それも、スッコろんだ結果だけで嘲笑われていただろう。 かなりアクロバティックに空中回転したシーンはカットされて、 のた打ち回る哀れな男だけが彼の眼前に存在していたのだろう。 いっそ打ち所悪く死んでしまっていたかった。 痛みは羞恥心に負け緩和されていた。 涙が出そうだった。
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