家に帰る道中に隙が生じていた。 仕事を終えてあとはゆっくり休むばかりだと 完全に油断していたのだ。 どこにでもありそうなただの工事中を示す看板だからって あなどってかかるべきではなかったんだ。 『安全第二ですいません』 どこにでもあるわけないじゃないか。そんなコピー。 不意を突かれたことクリティカルだった。 あまりの衝撃によろめいた僕の体が通りすがりのバイクにかすった。