そこにある時間
「出逢うのが遅すぎた」
絶対にそんな事は思わない。この人生で出逢えたこと自体が奇跡だもの。
「あの人」と過ごした今までの「時間」、そしてこれから過ごせるはずの「時間」を自分のための思いでとして綴っていこうと思います。
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2009年01月15日(木) |
17時20分くらいから18時30分くらいまで |
「忙しいから逢えても10分程度」
昨日の電話で言われていた。
忙しいならしょうがない
厄介だと思われてるならしょうがない
たとえ10分でも逢ってもらえるならいいじゃない…
そぅ思いながら、とっちゃんを喫茶店で待っていた。
そぅ、いつものあの喫茶店で。
喫茶店の営業時間は17時まで。
この喫茶店のママとの付き合いは長く、
店主と客
と言うよりは、身内みたい。
今日は13時から17時までいた。
私にとって自宅は、今日は特にとても居づらい場所だったから。
17時少し前、喫茶店をやっとあとにした。
そして私はいつもの待ち合わせ場所の企業団地に向かった。
来るかどうか分からない約束を信じて。
まずコンビニでトイレをちょいと借りて、店内をウロウロしていた。
17時14分
とっちゃんからメールが着た。
タイトル「お〜い」
内容「今から企業団地で」
とっちゃん「三種の神器」はすでに買っていたから、このコンビニではあられのおかきと、エロ漫画雑誌だけを買い店をでた。
車に乗り込みいつもの場所に向かうと、ちょうどとっちゃんも到着したばかりだった。
とっちゃんも私に気付いたみたいで、ノアの前に車を止めように私に指示した。
車をとめ乗り込んだ。
いつも通りの優しい笑顔がそこにあった。
どうやら用事で誰か女性と会っていたようだ。
その女性の家はコンビニのセブンイレブンを経営をしていらしい。
それでたまにとっちゃんのためにFRISKやガムをくれるんだって。
「俺FRISKは食べるから頼むけど、なんでかガム食べへんのに毎回くれる」
確かにとっちゃんはガムを食べない。
だからとっちゃんはガムを私にくれる。
なんとなく話の流れで、お互い昔どこに住んでいたか、学生時代の話になった。
「高校の校歌って覚えてないけど、小学校の校歌ってなんか歌えるよなぁ」
とっちゃんは小さい頃、ある場所に住んでいた。
その場所には私も住んでいた事があった。
「俺ら、知らないうちに逢っていたかもな」
なんて言ったりして。
「といち」と言う名のおうどん屋さん。
とっちゃんが高校時代アルバイトしていたお店。
私、よく行っていたっけ。
店の真裏にはおうどんの製麺所があって、とっちゃんはおうどんも打っていたんだって。
もしかしたらとっちゃんが作ったおうどんの出汁を飲んでいたことあるかも。
「ミサ」と言う名のスナック。
とっちゃんは小学生の頃、このスナックで歌を練習して素人名人会に出て優勝したんだって。
私も昔叔父さんによく連れてってもらった。
角のパン屋、薬屋、お寿司屋
重なる記憶。
私たちは知らないうちに、きっと出逢っていただろう。
その後とっちゃんちは火事になり、引っ越し。
そこではたくさんの縁談が持ち上がり、中には支度金として4000万円準備した人もいたらしい。
その家にいるときに、前の奥さんと結婚したんだって。
2年後、今の場所に引っ越ししてきたとっちゃん。
ある程度大きくなって遊んだ場所も重なっていた。
繁華街のある場所、
重なる思い出話に華が咲いた。
とっちゃんと私。
少しでも重なる思い出があることが嬉しかった。
だって私たちは、すでに前から出逢っていたんだもの。
「首マッサージしてくれ」
と言うとっちゃんのためにマッサージを施す。
ここ2日ほど睡眠時間が短くてしんどいんだって。
とっちゃんの疲れ、辛さを吸いとる念を込めながらマッサージをする私。
とっちゃんの辛さや悲しみ、疲れならば、私は喜んで受けとる。
いつだって。
気づけば時刻は18時30分近く。
結局1時間近く逢えていた。
用事を早めに切り上げて、私のために時間を作ってくれたとっちゃん。
エロ漫画雑誌を喜んだとっちゃん。
あなたのすべてが愛しい。
あなたが私を現世でまた見つけてくれて
私がそれに気付いてから私は決めたの。
私はあなたを支え、笑顔であなたが過ごせるように尽くそうって。
もうどんなな扱いをあなたから受けたとしても私は
あなたを支え続けるから
だってあなたも私から離れられないし
あなたも私が、あなたの人生に必要だって分かっているんだもの
ね、とっちゃん。
Toっちゃん
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