HOSHI・HARU
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↑この図鑑内です
先日、鍋をやった。鶏肉、野菜、きのこ類、ソーセージを入れた。水炊きの部類になる。ゆず風味のぽん酢で食べまくった。よって、この日はうどんやごはんを入れて雑炊にする前に腹いっぱいになってしまった。
次の日、鍋の残り汁で、雑炊にするかうどんにするか迷ったが、リゾットにすることにした。リゾットはご存知のように米に汁を入れて加熱していくので、雑炊を作るのとは違い、時間がかかる。 休日なので私が作ることにして、マイペースでリゾットを作りだした。少しして妻が様子を見に来た。一言「まだ、できないの! 何やってるのよ」。 なんだって?こっちは休日のだるい体で手間隙かかるリゾットを作ってやっているのに! 突然、私の体が熱くなり、エネルギー全開という感じになった。リゾットを作っている鍋にフタをして、コンロの火を全開にした(まるでチャーハンを炒めるかのような超強火にした)。怒りをガスに注いで、超強火を出している気分だ。もう味や歯ごたえ(アルデンテ)なんかどうでもいい。スピード最優先で作ってやる。
少しして、スピード最優先のリゾットができた。どうだ。もうできたぞ。早く食え。と心の中で思いながら、妻に出した。
一口食べた妻は、「おいしいじゃない」 ええー何で? 急いで私も食べてみた「あれー 確かにうまい」 何という偶然か。火加減と加熱時間が合ってしまった。 何故かさっきまでの怒りはなくなってしまった。
もしかして、俺は料理の天才なんだろうかと一瞬思ってしまった。 また、来週コンロの前に立っているかもしれない。
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