アータン三宅の何でも聴いてやろう
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そのルックスには驚くほど個性も魅力も感じられない3人組なのに 中田ヤスタカの作る音楽には惹かれてしまう、そんなPerfumeの 「Polyrhythm」と「Baby cruising Love」をYOUTUBEで「聴き」ながら 日曜日がスタート。
早速、アルバムを1枚鑑賞。 ここ半年ほど、再々々検証をおこなっている神様フランク・ザッパの 70枚に及ぶアルバム群から、『ZOOT ALLURES』(1976)をチョイス。
名曲「ブラック・ナプキン」よりも今はアルバム・タイトル・ナンバーが好きかな。 冒頭からザッパ風モードとでもいうべき(?)演奏が3分間ほど続き、 やっとザッパのギターソロが始まったかと思うと、わずか1分弱で そのまま曲はフェイドアウト。この意味が当時は理解できなかった。 ライブ盤ではちゃんと演奏しきっているのに。 で、実は、今もザッパの意図するところが理解できていない。 だからこそ、ザッパは面白いと言える。 不思議だが、僕はこちらの尻切れヴァージョンの方が好きなのだ。 それにしても、テリー・ボジオのドラミングの何という雄弁さ!
続いて、ジョン・コルトレーンの『ライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード〜ザ・マスターズ』を聴く。
いつ聴いてもマッコイ・タイナーの創造性も想像性もないピアノには呆れかえるが、 それでもエルヴィン・ジョーンズのドラミングは突き抜けた素晴らしさで、僕を満足させてくれる。 コルトレーン自身は、まあ、可もなく不可もなくというところかな(笑)。 ユーモアセンスの欠片もない演奏でも有り難がって聴けば、精神性なんて言葉も 出てくるのかも。僕は、そんなの、いらないけど。
最後は、先月から聴き続けている宇多田ヒカルのニュー・アルバム『HEART STATION』。
もう、たまらないね。全然飽きない。 メロディー良し、歌詞良し、アレンジ良し、でもって歌唱最高とくれば もう今年の個人的ベストアルバムの最有力候補だろう。 アメリカにではなく、あくまでも日本国内のリスナーに向けて、 シンガー・ソング・ライター的な資質、その手のうちをとりあえず全て見せつけてしまった傑作。 そういう評価を僕は下すのだが、みなさんはどう? 「大ヒットアルバムだからあえて聴かない」という意固地な音楽マニアは 損すると思う。以前の僕はそうだったけど、今は全然違う。
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