2009年01月26日(月)
「2.5人称」 ジャーナリスト柳田邦夫氏の言葉です。
今日、その意味を問われました。 最初は意味がよくわかりませんでしたが、新聞記事をじっくり読むと、胸に詰まるものがありました。
柳田氏は、かけがえのないご子息を脳死状態で亡くされたそうです。 柳田氏にとって、柳田氏自身が「一人称」である「僕」であり「私」。 息子さんはすぐ目の前にいる「二人称」。 そして「三人称」はそれ以外の人たち。
私はずっと医療雑誌を作ってきたわけですが、それはいつも「三人称」に過ぎず、ときどき疎外感を味わってきました。
もっと患者さんや家族のそばに行きたい。
そんなふうに思ってきました。 でも、実際にそばにいくと「二人称」になるには、かなり重い感情になります。
そこで柳田氏は2.5人称という言葉を思いついたのでしょう。
2.5人称。 私のお気に入りの言葉になりそうです。
だって、友だちよりも親しくて、でも親族ではない。 そんな人たちに、私はこれからきっと言うでしょう。
「私はあなたの2.5人称だから」
ダカラ、ワタシヲ信ジテ。
おやすみ。
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