2009年04月16日(木)
私の母は、マラソンを観るたびに言います。
「私もぜったい金メダルがとれてたわ」
野山を走り回って育った母。 しかも普通の野山ではなく、現在はスキー場にもなっている急斜面のてっぺんまで毎日走っていたとか。
母の故郷の山を思うと、確かに健脚だったことはわかります。 でも、それならなぜオリンピックに出なかったのでしょう。
きょう、その疑問が晴れました。 きょうは、日本初の女子フルマラソンが開催された日。 1978(昭和53)年だったそうです。 そう、母はそのときにはもう兄と私の母になっていました。 時代が有望なマラソン選手を育てられなかったのでしょう。
でも、よかった。 だって、母がオリンピック選手になっていたら、大工一筋の父とはおそらく出会っていなかったことでしょう。 そうしたら、私はこの日記を書いていることはなかったのです。
よかった。よかった。 生まれてきて、よかった。
おやすみ。
|
|
|