2009年06月12日(金)
今まで生きてきたなかで、自分の将来への希望は、たくさんありました。 お医者さん、看護婦さん、宇宙飛行士、南極に住む人、大工さん、高校の教師、フィギュアスケートの先生、舞台役者、バレリーナ、お弁当屋さん……などなど順序不同。 欲張りな私は、いろんな夢を代わる代わる持って成長しました。
いろんな夢を持ってあっという間に熱の冷める私。 それでも、小学校の先生だけは絶対にいやでした。
なぜかといえば、給食があること。
周知ですが偏食な私。 小学校の6年間は、授業でも友人関係でもなく、給食にいちばん苦しめられました。
おとなになって、あの時ほど偏食は解消されているし、給食自体もおいしくなったと聞いていますが、でも。 でも、でも、でも。
今も昔も、子どもの親が、授業参観の後に給食を試食する会があるようです。 今は評判がいいそうですが、昔はどうだったのでしょう。 当時、幼心に母に聞いたことがあります。
「……、給食、食べた?」
食べたよ、おいしかったよ……という答えを期待していた私に母は一言。
「食べるわけない。あんな気持ちが悪いもの!」
………。 それから私は、ほとんどパン以外の給食を残し続け、先生と闘った6年間。 そのおかげで、欲張りは私の夢から「小学校の先生」と言う選択肢は消えました。 将来をしぼらせてくれて、母よ。ありがとう。
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