中華料理のレストランでランチをした後、
彼と大きな本屋さんに行きました。
私達はガイドブックが沢山置いていあるコーナーへ行き
何冊か立ち読みした後、10月の旅行で泊まるホテルを選びました。
この日はいつも私達が利用しているシティホテルのフロントの手違いで、
初めにベッドメイキングが済んでいないお部屋に案内されました。
フロントの従業員はフロアのスタッフからの報告を受けて彼に謝罪し、
すぐに新しいお部屋が用意されました。
ホテル側の配慮で新たに案内されたお部屋は、
普段私達が利用することのない豪華なスイートルームでした。
お部屋に入ると彼は早速携帯電話から旅行サイトにアクセスして、
二人で決めた来月の旅行のホテルの予約をしてくれました。
10室しかないお部屋は全てスイートタイプで、
キッチンとバルコニーが付いています。
手際良くホテルの予約をしてくれた彼に、
「ありがとう。
旅行凄く楽しみ。^^」
と私が言うと、
「晴れるといいね。^^」
と彼が言いました。
この日のベッドで彼は何度も私の名を呼びました。
私の身体はとても敏感になっていて強く彼を求めていました。
夜はお寿司屋さんへ行きました。
彼は日本酒、私はビールを飲みながら、
鯵、秋刀魚、鰤、穴子、鮪、帆立、烏賊、雲丹、 鮑のステーキや松茸の土瓶蒸しなどを頂きました。
お寿司屋さんを出ると、
「今日は久しぶりに気持ち良く飲んだなぁ。^^」
と彼が言いました。
交差点を渡る時、彼は私の手を握りました。
「これからワインバーへ行こうか?」
私は既にかなり酔っていたのですが、
彼がもう少し飲みたいと言ったので一緒に行くことにしました。
彼はワインバーでスペイン語通訳をしていた時の話をしてくれました。
映画や本の翻訳の好みや
彼が企業通訳を辞めた理由についても話しました。
「私と一緒だといいことがあるでしょ?^^」
そして先週のように二人で海外旅行へ行きたいねという話になりました。
ホテルに戻ってから、
しばらくベッドの上で二人でじゃれ合っていたけれど、
そのまま深夜まで眠ってしまいました。
私が目覚めた時、彼は大きな寝息を立てて眠っていました。
私はシャワーを浴び、
洋服に着替えてから彼にもう一度声をかけたけれど、
彼は寝惚けていて起きようとしません。
何度か声をかけて、彼はようやくはっきりと目を覚ましました。
「いつ着替えた?」
「着替え終わったのですか?
10分ほど前です。^^」
「俺に声かけてた?」
「はい。」
彼はやっとベッドから身を起こすと、
ベッドサイドに立っていた私の腰を抱き締めて、
ベッドの方へ強く引き寄せようとしました。
「もう帰らなきゃ。」
私は腰に回された彼の腕を解いて言いました。
二人ともそのまま朝まで抱き合って眠りたい気持ちは同じでした。
この日は彼の身体にアルコールが残っていたので、
私は久しぶりに一人でタクシーで帰りました。
家に着いてしばらくすると彼からメールがありました。
寝ちゃってごめんねと書かれていました。
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