私のおとうちゃんが別宅(老人ホーム)に入居して、初めて今日面会に行ってきた。この前あったのは10日ほど前だけど、なんだかずいぶん年を取ったみたいで(…いや、もう十分年を取っているのだが)しなびていた。
なんというか、ゆでてアクが抜けたみたいな…というか、牙を抜かれた老ライオンみたいな…というか、別に10日前はギラギラ吠えていた…というようなことは決してないのだけど。人が年をとって色々出来なくなっていく中で、「あきらめのステージ」を一つ一つ究めていくなら、『あぁ、また一つステージ上がったな』…と感じたわけで。
会話を交わしても、コーヒーを勧めても、うすいうすいカーテンが間にあるような、そんな気がした。少しずつ少しずつこのカーテンが厚くなっていくのかなぁ〜と、私も「あきらめのステージ」を一つ進んだような気になったのだ。
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