梅子の屋根裏部屋

2013年08月13日(火) 日記:零戦と結核

その昔、サナトリウム文学にどっぷりはまっていて、将来は結核で死ぬつもりだった私。幸いなことに大きな病気も小さな病気もない私なんだけど、ある時ある事で「結核で死ぬのはや〜めた!」と決めたのだった。

宮崎駿監督「風立ちぬ」を見た。戦争は怖い!…と思っているのだけど、戦艦や戦闘機が好きだ。詳しくなんてないけど、とても美しいと思ってしまうのだ。矛盾だよね。でも宮崎監督にもそういうところがちょっとあるらしく、彼はこの夏一人の人間(私)の心をちょっと軽くした。

映画はとても「きれいな映画」でいつまでも見ていたいようなそんな気持ちと、誰かの大切な夢もなんのおかまいもなしに無造作に、踏みつぶしていく戦争の背中がぞわぞわする怖さと、死んでいくもの生き残るものの切なさがひたひたと押し寄せる・・・そんな映画でありました。

そして失ってしまったきれいな日本がありました。



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