一 ここにいるよ たとえ/雪の日であっても/ 激しい雨の日であっても/ あなたが/道を迷わないように/ いつまでも/ここにいるよ
二 ここは暗い ここは冷たい こころが/凍りついてしまった きみは/どこにいる
三 もう/きみの/瞳をわすれてしまった もう/きみの/髪をわすれてしまった だけど/朽ち果てるまで/ わたしは/ここにいるよ
四 どんなに/待ちくたびれても/ どんなに/年老いても/ どんなに/こころが病んでも/ どんなに/さみしくても/ わたしは/ここにいるよ わたしは/ここにいるよ
五 春が/来ようとしている 初春のうすい緑が/ ここを覆(おお)うまで いいえ/初夏の濃い緑が/ ここを覆うまで いいえ/晩秋の赤い葉が/ ここを覆うまで いいえ、真冬の冷たい雪が/ 降り積もるまで
六 わたしは/ここにいるよ わたしは/ここにいるよ
生きていることの哀感/文集「さびしきうた」2014・06・13 にほんブログ村
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