2014年09月30日(火) |
54、さびしい夜を明かす |
一 月の出た夜は、 さびしいうたでも、歌って、 かなしむよ。
一 不遇な涙。 うつくしい月。 わたしの人生も、 かくのごとく、ありたい。
一 清貧の生活。 お金に、困るほどではない。 昔から、質素だったから。 苦にならない。
一 月の出た夜は、 かなしいうたでも、歌って、 さびしい夜を明かすよ。
一 月の出た夜は、 無為に任せて、 しずかな夜に、 身を任せるよ。
一 さびしい夜を明かして、 空が、しらじらと明けて、 曙色になるまで。
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