かたほうだけのパンプス
敦子



 不安な居心地



環境がかわったのてはなく、あえて自らかえてみた。

ここのところ毎日のようにバスに乗って出かけている。

この街では自家用車に乗らずに市内循環の無料バスを利用するのは、高齢者か運転免許を持っていないような障害者。

免許証は持っているが病後車を運転していない。

まだ身体がそこまで回復していない。以前の私ならかまわず乗っていた。

でもここまでくると次元が違う。

無理してくりかえしたくない。

運転免許を保持していないような障害者や高齢者のなかにいるとほんとうの私はどうなのだろうかと不安になる。

こういう境遇になったときに作家の田中慎弥氏ならおいしい題材に筆がなるのだろう。

文豪田中慎弥氏を様づけで娘たちはあがめていた。

悩みを膨らませてさまようことがあんがいと心地よいのかもしれない。



2013年04月09日(火)
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