かたほうだけのパンプス
敦子



 認知症編集

認知症が徐々に進んでいる父。

月に一回、実家の父に会いに行っている。

父の記憶がどんどん薄れていくという時限があるけれども父を通して私が生まれる前にすでに亡くなっていた祖父のことを聞き出している。

都合の悪いことはもともと言わない人だから、多少事実とは湾曲している。

そういうところは、母や弟や残された膨大な資料からつかみとるしかないけれども。

父が亡くなったときに冊子にまとめて配ろうとひとりで編集作業に余念ががない私です。

だんだんと明らかになっていく父の不遇。英雄じゃなかった残念な祖父の人生。

知るとうれしかったり苦しくなったり複雑な気分だ。

2013年05月28日(火)
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