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敦子



 婦人科検診

今までのとは変えた、彼女らにとっては斬新な、私たち民間慣れした者にとっては、冴えない順番待ちの設定に嫌気がさした市の婦人科検診。に出掛けた。

あまり乗り気でなかったが昨年、ガンではないが専門医受診をススメられたので、去年のこともあり経過も気になっていたので行ったさ。

去年は「これは、子宮頸がん検診なので、病院行ってー」とその場ではそれだけ言われ不安だけを持ち帰った。

その後間を空けずに婦人科を受診した。
「出血多いとか、貧血とかないんでしょ。なら、大丈夫、大丈夫」と言われ
追い出される勢いだった。

そういういきさつを問診の順番が回ってきたときに告げた。

「わかりやすく書いてあるわー」と市の
保健婦スタッフは言うとティッシュや検診を促すパンフレットをたんまり持たせられ問診は次の人に番がまわる。

わかったのは、人は自分の状況説明が相手になかなかうまく伝えきれないということ。

特に女性は「痛いのー」とか「変なの」とか感覚を単純で稚拙な語の羅列で済まして、相手からの慈しみを求めるのだ。

小さな子供ならそうかもしれない。でも成人している、ましてや婦人科検診に来ているようなアダルトなら、自分をうまく相手に伝えられなければらちがあかないかもしれない。

受診は1分で、待つのは1時間半待ち。
待つために行ったみたいで終わった後、何だったのだろうという虚無感。
秋の乾いた空気とぼとっと落ちている花がレクイエムみたいな道を通って帰宅。

この道通るんじゃなかった。落ちている花、椿かなー?
椿って咲くのはいつ?今の時期か不明?と思うとどっと疲れが増した。

帰ってからの時間は何かをするには中途半端な時間量で結局ろくにナニもしない時間消費に時間と労を費やした。
はー、疲れなかった。良かったじゃない、それで。


2013年10月02日(水)
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