2006年02月18日(土)...37階
きらきらした高層ビルの群れと、大きな公園、天守閣の見える其処は変わらない景色で、あの日から何人を飲み込んだのだろう。セキュリティの脆弱な市営住宅、遥か下から聞こえる子供のはしゃぎ声。ふと地面を覗くと、その圧倒的な距離に訳の解らない勇気や自信にぽん、と後押しされている様な気さえして、少し、危ないな、と思った。 眼を瞑って、そっと壁に凭れる。ずるずるとしゃがみ込むと世界が深緑色に落ちた。
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