2006年05月01日(月)...初夏

 潮の匂いがした。風が温く、穏やかに肌を撫で上げてゆく。街を行く人々の、露出された手足や胸元から発せられたエネルギーの、或いはメッセージの、其の強烈さに少しの億劫と後ろめたさを感じて眼を逸らした。何時も、季節だけが先走って、置き去りにされる様な、周りの艶やかさに僅かな隔たりを憶えたまま。

 一覧