2006年07月09日(日)...惑い

 没頭する姿を幾度も盗み見てはひと段落を待ち受けるその、習慣はあの頃のまま何時からか此処に再現されている。もう少し待ってて、と苦笑混じりに告げられる度に鳩尾の辺りがぎゅ、と詰まった。狭いアパートの居間で、埃だらけのフローリングに転がる炬燵を囲んでいた日々が最近になって頻繁に頭を過ぎる。矢鱈とふわふわとした忙しなさで満たされた部屋は同じ空気で迫って、危うさを少しずつ抉じ開けてゆく。

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