2009年06月03日(水)...疲憊
頭が酷く痛い。足元の不安定が目立って、くらくらする。アロマポッドの上皿を埋め尽くすナツメグはベルガモッドの匂いがして、科学の力だけでは既に引き摺り出せなくなった安堵感が目蓋にちらつく。オブラートに包んだ其れは、厭な感触を残して、食道を伝っていた。全身が重く、だるい。天井が波打って原色の洪水に呑まれる。ネオンに包まれた世界は、ふわふわと軟らかくて、関節の動きを奪った。喉が渇く。自棄に乾燥した唇で、体温が上昇していることに気付く。 助けて、助けて、助けて、助けて、助けて、助けられるものか、救えるものか、誰も救わない、誰も知らない。あの終わりの始まりの日から8年、何も変われない、変わるものか、代わりなど居ない、もう、知らない。此の日々は何ひとつとして有意はなく、ただ垂れ流すような時間の浪費の果てに、拒絶と非難、謗りと嘲りがあるだけ。其れならば、もう、いい。