2014年07月24日(木) |
おじさん臭く野暮ったくうさん臭く感じるもの。 |
相変わらず、 あの人に全然会わないので、 今は『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』を ゆっくり読んでいる。
日本はいつまで経済成長至上主義を続けるんだろう? 何もいいことなさそうなのに・・・。 と思っていたとき、本屋さんに平積みされているのを見つけた。
お金って、 あればあるだけ使ってしまう。 何でもお金で買ってしまう。 お弁当だって、 早起きして自分で作ればいいのに 時間がないからとコンビニで買ってしまう。 傘だって、 ちゃんと天気予報をチェックするとか 折りたたみの傘を持ち歩くとかすればいいのに めんどくさいからと 出先で雨が降るたびにビニール傘を買ってしまう。 よく考えたら 結構ムダ遣いだと思うけど。
バブル期にOLをしていた私は、 「お金をたくさん使う暮らし=豊かな暮らし」 といつのまにか刷り込まれていたし、 わりと最近までそんなもんだと思っていたかも。
でも、ここ数年、 何が何でも経済成長という考え方を どうにもおじさん臭く野暮ったくうさん臭く 無責任っぽく感じるようになってきた。
この本には、 都会的(?)なものをある程度利用しつつも、 自分たちの暮らす地域の特性を活かして、 ホルムズ海峡が封鎖されても 石油タンカーが海賊に乗っ取られても 原発が廃炉になっても 昨日と変わらない生活をする道はあるんだよ ということが書かれている。 (でも、田舎暮らしにガソリンは必要だよね? 電気自動車なら大丈夫かも?) 国内外の、こういう暮らし(働き方・生き方)ができたらなあ・・・ と思う例がたくさん紹介されている。
お金が地域の外にあまり出て行かず 地域の中でうまく回れば、 雇用も生み出されるし、 過疎の問題も改善されだろうし、 住民どうしの「絆」も自然な形で作られるんだろうな・・・。
私が今まだ二十歳ぐらいだったら 思い切って「里山」で暮らそうと思ったかもしれない。 でも、今からはちょっとムリだな・・・。 長い年月をかけて出来上がった暮らしを変えるのは 並大抵のことじゃないもんね。 それと同じで、 社会の形を根本から変えようと思っても、 既得権を持つ企業や人が「うん」と言うはずがない。 そういうところとつながっている国が「よしやろう」と言うはずもない。
じゃあ諦めるしかないの? と思ったら、 「日本では、国にできないことを先に地方からやってしまうことが、 コトを動かす秘訣なのだ」そうだ。 そして、私のような「都会暮らし」の人が、 ちょっとだけそういった流れに参加・協力する方法も 教えてくれている。
まだ最後まで読んでないけど、 久々にちょっと明るい気持ちになれる本だった。
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