壊れるって - 2004年06月17日(木) 壊れるってどういうことか、分かった おしい 時間はもどれない ほんの少しのことなのに 時間にルーズで 一生懸命で でも、もったいないことをした たくさん たったこれだけのことなのに こんなに焦ってこんなに悔しがる もっと大きなことだってたくさんあるので 急に目がさめたみたいになった それでもおしい気持ちはあって それをおもうともっともっとおしいとおもっていいことも たくさんあって でも少し目がさめた気がする あしたがたいへんだけれど ... 迷い - 2004年06月16日(水) 一日が過ぎても 本当に過ぎたのだろうかと思うくらい 今日は力を尽くして働いても 抜けていく変わっていくものが自分にぽっかりとあけた 傷を探している 歩き方が変わる やわらぐ弱さ 瞬発力に欠けるときに思うこれからのこと 力は取り戻すことができる 歩いている女の人たちの姿がきれいで 同族の動物を見るような目で 見たよ あの人と話してみたかったな いつか話をしたことのあるあの人と とくに何が話せたわけでもないのだけれど 力がない ひみつ と 力をかくしている 不思議 ... 思いがけないこと - 2004年06月15日(火) 仕事帰りの夜道に緑色っぽく光って飛ぶものがあって、もしかしてと思って 追いかけて手のひらですくった 手ごたえがあってあわてて両手で囲った中を 手のひらを歩くものの感触があって 息をのんで待っているとぽうと光った 生まれて初めて生で見た蛍 少し手のひらの中で光るのを見た後で 手のひらの上を歩かせて手の甲から光って飛んでいくのを見おくった 蛍狩りに行ったわけでもないのにまったく思いがけなく蛍を見て 乗り継ぎの駅に向かう道に こんなに大人になって蛍を見たよと 虫を捕らえるのが好きだった子供時代の僕に語りかけていて 遅いのか早いのか分からない進みゆきの僕の生活もすべて 初めて蛍を見たのがこんな年だったなんて 虫が好きだったのに そんなことすべて忘れていたのに 疲れた日に緑色っぽく光る 手に触れた もう虫かごにもってかえろうと思わないんだ もってかえっても死んじゃうだろう それだけが子供時代の僕にこれまでの長い日々をかけてきた誇れることだと 思いついた ...
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