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■ 本の侍
私は首切り役人だった。 首を切られる罪人は本の侍だった。 私が刀の切っ先を本の侍の首元に当てると ページがぱらぱらとめくられる。 私はその内容を読むのに夢中になり、 首を切る事を忘れて読みふけってしまう。
本の侍に「早くやれ!」と注意されて 私は我に帰り、また刀を構えなおして 切っ先を首筋に当てた。 するとまたページがぱらぱらとめくられる。 そして読みふけってしまう。
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ちなみに本の侍の内容は 北斗の拳・三戸黄門バージョンだった。 胸に例の傷を持ったムキムキの黄門様が 両腕をザコ敵キャラの鎖につながれて 黄門様ピンチの所まで。 そこまでハラハラしながら読むと 「早くやれ!」と怒られてしまうので その先は読めなかった。
2003年03月15日(土)
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