2005年11月25日(金)_
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1st SUNA+PEDALS合同ラン -その3-
宮ヶ瀬湖を出発し、交差点をヤビツ方面へ右折すると、しばらくは緩いアップダウンが続く。湖から外れてローリング族エリアを通り過ぎると、いよいよ峠らしい道が始まる。
集団の先頭はH高さんで、けっこういいペースで引いている。元気な#10さんと#8さんもしっかりとそのペースについている。しばらく走って行くうちに、脚力・体力の差が徐々に現れてきて、次第に前3人と後ろ3人のグループに分かれてきた。
今の自分の体調だと、前の3人のペースは辛い。無理すれば付いて行けるが、ユタと#66さんが早くも千切れてしまいそうだ。前に追いつく脚もないが、後ろを気遣いペースを緩めて走って行った。
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先頭3人も後ろが離れている事を察知し、ペースを緩めてくれた。これによりグループは再び1つに。中盤のきつくなる辺りまでは勾配も緩いので、前半くらいはみんなで景色を楽しみながら一緒に走りたいものだ。
最初の渓谷のような景色など、PEDALSの面々もヤビツの景色を楽しめているようだ。まだ紅葉にはちょっと早かったが、所々赤みを帯びた木々がきれいだった。気温が低めでやや寂しい雰囲気の漂う峠道だが、みんなで走ると寂しさなど少しも感じない。
この日のヤビツはいつもより車が多めで、道幅が狭いのでよく車同士が出会い頭でつっかかっていた。車に気を付けつつ、細い道を走っていく。途中でDQNカーにも遭遇。
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札掛の橋で緩いアップダウンが続くエリアが終わり、ここからはひたすら上りになる。ヤビツ峠ヒルクライム(宮ヶ瀬側)のハイライトはこの区間だ。自然とフリー走行となり、元気な#10さん、#8さん、H高さんはどんどん小さくなっていった。
自分はというと、かなり脚が重たくなっていた。一人でこの道を走るときはここからペースアップをして追い込むところだが、今日はその余力が全然残っていない。ボロボロの生活をしていたツケか。
しかしここで遅れたままダラダラ上っていたらQuickStepのジャージが廃る。がんばって追い上げる。一番元気そうな#8さんはなんとリア23Tまでしか装備していない。高いギア比でトルクをかけながら一人でどんどん先行していたが、後続が来ないので一旦ストップ。
待っていた#8さんに追いついた#10さん、H高さん、スナ。#10さんはそのままスルーして上っていく。H高さんは上りで暑くなってきたのか、上着を脱いでいた。#8さんに続いておれも#10さんの後を追う。
#8さんは#10さんを抜いてスイスイ上っていく。おれは#10さんの10mくらい後ろを同じペースで追うのがやっと。HRが上がり、かなり苦しい。九十九折りを過ぎて少し進んだあたりで#10さんに追いつく。
「#8さん、すごい逃げですねぇ」と声をかける。#10さんは27Tで今のペースで上ることに徹底しているようで、「#8を追って」と追走をまかされた。#8さんは50mくらい先行していて、カーブの度に小さく姿が見え隠れしている。
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こうして前を走るサイクリストを追っていると、ヒルクライムレースの感覚が蘇ってきて楽しくなってきた。そして闘志がが沸いてきた。しかし、気持ちは勢いづいても体は相変わらずいっぱいいっぱい。とにかく出せるだけの力で追走。
#8さんだって疲れてきているはずだ。重いギアを長く踏んでいれば乳酸が溜まってきて、そのうち落ちてくるだろう。そう思っていた(期待していた)が、実際はペースは一向に落ちない。それどころか自分の脚が限界に達し、ペースが落ちてきた。
そうこうしているうちに湧き水手前の急坂にやってきた。さすがにこの坂で#8さんも限界だろ、ほうらペースが……全然落ちない!! 逆に限界なのは自分だった…。重たい脚をなんとか回して坂を上っていった。
急坂を上りきったところで、#8さんが止まっていた。もう少し先に湧き水ポイントがあるので、とりあえずそこまで上り、みんなを待った。すぐにH高さんが到着し、その後#10さんも到着。
しばらく話しながら待っていると、次にやってきたのは#66さんだった。きつかったと言っていたが、顔にはまだ余裕が感じられた。コンパクトドライブで無理なく上ってきたからだろうか。
ユタはなかなか現れなかった。なので、「さっき通ったタクシーに乗って帰ったんじゃないのか?」なんて冗談まで飛ぶ。しばらくして、疲労困憊の表情でユタが到着。
5月に一緒に上ったときよりずっときつかったという。あのときはユタも走っていたし、一緒におしゃべりしながら走っていた。今回は自分との戦いとなり、きつさも倍増したのだろう。しかしこれもヒルクライムレースへの布石となるはず。
…
しばらく湧き水近くでおしゃべり休憩した後、ヤビツ峠へ向かって出発。ここまでくれば、後は緩い上りを1kmほど上れば峠だ。急に路面がよくなり、道幅も広がる。ツールの山頂ゴールの雰囲気に似ている。
先行するのは#8さん、#10さん、H高さん、スナの4人。おしゃべりしながらも、皆の頭の中には山岳賞があった。やや抑えめのペースで走る4人は、牽制しているようにも感じられた。
H高さんとおれはヤビツを走った事があるが、PEDALSの2人はこの先の道を知らない。それではフェアでないので、「あと100mくらいで峠です」などとこまめに残りの距離を教えた。
そして、峠手前の一旦下るところで山岳賞を巡ってのバトルが始まった。おれがアタックを宣言して先頭をきる。ギアを上げ、ダンシングで全力アタック! アタック中はとにかくゴールしか目に入らなかった。
猛然と突き進み、峠のゴールが近づいてくる。どうやらアタックは決まったようだ。勝利を確信し、手を上げてゴールしようかな、そんな事をふと考えた次の瞬間、誰かが右から出た。
#8さんだった。最後の最後、ほんの数mのところでかわされ、山岳賞は#8さんに輝いた。その差約1秒。今回は、完全に#8さんに負けた。乾杯…や完敗だ。荒川の強風、そしてホッケーで鍛えたスプリント力は恐ろしい。
その後皆が峠に到着し、記念撮影など。PEDALSみんながヤビツ峠を制覇した。きつかったと思うけど、皆心地よい疲労感と皆達成感で満たされているようだった。
続く
走行日:2005/11/23 出発:9:37 帰宅:19:05 走行距離:120.0km 走行時間:6h 04m 30s 平均速度:19.9km/h 最高速度:66.6km/h 上昇距離:1170m 心拍数(平均/最高):137bpm/194bpm 平均ケイデンス:79rpm 温度(最低/平均/最高):9℃/12℃/18℃ 積算距離:12954km(ロード) カロリー消費量:1885kcal
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