2007年05月20日(日)_
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
時空の路ヒルクライムin会津2007
今年で4回目の開催となる「時空の路ヒルクライムin会津」は、本大会初の雨のレースとなり、選手達は風雨と低温に苦しみながらも、それぞれの力を発揮して、いろいろ思い出深い大会となった。
…
6時に起床すると、外はザーザーと雨が降っていた。予報は変わらなかったか…。朝食を食べると、出発の支度を済ませて会場へ向かった。今年は去年までとレイアウトが異なり、去年まで本部があった場所が駐車場となり、逆に駐車場があったところに本部が設置されていた。
まともな駐車場の最後の一画がちょうど2台分空いていたので、そこに停めて準備をする。雨は小雨になっていたが、風が吹いてきてめちゃめちゃ寒い。気温もかなり低い。
コースの平坦部をアップがてら走り出す。やけに調子がいいと思ったら追い風だったようで、引き返すときは向かい風がきつかった。でもレースのときは追い風だから、楽にスピードが出ていい。
…
アップを終えて選手の整列場所で待機していると、開会式が始まった。ステージの上にマイクで話されていることを手話で伝える人がいたのが印象的だった。
開会式が終わってスタート時間を待つ時間がこれまた寒い。時折冷たい風がピューッと吹くと、選手たちは皆「寒ぃ〜」と悲鳴をあげる。薄っぺらいサイクルウェアしか着ていないので、ジッとしていると凍えてしまう。
…
スタートの時間になると、チャンピオンクラスから順次スタート。そしていよいよおれのクラスもスタートとなった。最初は追い越し禁止のエリアを整列して進んでいく。そして計測開始地点を通過すると、いよいよ本気で走り出す。
一昨年のような失敗をしないように、一人旅にならないようにちょうどいいペースの集団の後ろでパワーをセーブしながら平坦区間を走って行く。普段走っているペースより断然速いので自分なりにはけっこう消耗したけど、一人で走るよりは効率よく平坦区間を走り抜けることができた。
…
交差点を曲がって緩い上りに差し掛かると、前方に団長が見えてきた。団長はおれより一つ前のグループで出発していたのだけど、早くも追いつくことができた。
団長に声をかけてパスすると、緩い上り区間を自分のペースで淡々と走って行った。集落の中を抜けるときは、今年も沿道に地元の人々が出て応援してくれて、とても嬉しかった。とくに小さい子供達の応援には元気をもらった。
給水エリアにも地元の小学生らしき集団が、付き添いの先生らしき大人と共に沿道に立っていて、大声で応援してくれた。こちらも腕を上げて力を入れたポーズで応援に応える。
…
しばらく走っていると、後ろからやたら息を荒げた選手が近づいてきた。気になって振り返ると、なんと団長だった。よく追いついたなぁと感心した。ずっと少し後ろをがんばって追いかけてきていたのかな。
団長はずっと下ハンドルを握りっぱなしだったので、ヒルクライムのときは上ハンの方が上体が起きて呼吸が楽になるし力を抜いてリラックスできるからいいとアドバイスをしてあげた。
…
その後、勾配がきつくなってくると団長は千切れてしまったようで、以後姿を見ることはなかった。中盤になって勾配もじわじわときつくなってきて日頃のトレーニング不足のおかげでヘロヘロになりながら上っていると、ある選手が抜き際に「SUNAさん」と声をかけてくれた。
とっさにうなずいて反応したものの、見覚えのない人だった。いっぱいいっぱいだったのでロードとかジャージとかは全く覚えていないけど、ゼッケンだけは覚えた。
話は前後するけど、ゴールでそのゼッケンの人を探してみたけど混雑していて見つからず、結局謎の人物のまま。受付時にもらったプログラムで名前はわかったけど知らない人だったので、SUNA Life読者の一人だったのかな?(コメントやアンケートではHNだから本名だとわからない)もしそうだったらコメントいただけると嬉しいです。
…
残り5kmが4kmになり、3kmあたりから残りの距離がやけに長く感じた。残り1kmを切った先で、H高さんが後ろからやってきて、声をかけてパスしていった。数分後にスタートしたH高さんに抜かれてしまったが、そのうち抜かれるだろうなぁと思っていたのでショックはそれほど大きくない。
H高さんとの速度差はそれほどなく、視界からなかなか消えない。残り500mの看板を通過。H高さんの背中を追って走って行く。そして残り250mの看板が見えてきた。
ゴールはもうすぐだ。10m先を走るH高さんを最後の目標とし、必死で追い上げようと努力した。しかし足は重たく、言うことをきかない。最後のカーブに差し掛かったので、最後の力を振り絞ってダンシング。
カーブの終わりでなんとかH高さんを抜き返すと、そのままゴール前の緩やかな上りを下ハンをもってラストスパート。なんとか最後にH高さんより先にゴールした。(タイム的にはおれの方がずっと遅いんだけど)
…
ゴール後は毎年恒例の「しんごろう」と「じゅうねんアイス」がふるまわれた。寒いのでしんごろうは食べたけど、アイスは寒くて食べる気がしなかったので忍者麺のバッグの中に入れてもらって下山後に食べることにした。(これが失敗だった…)
ヒルクライムレースは、ゴールしたら終わりではなく、その後に下山しなければならない。必死になって上ってきた道を一気に下る。晴れた日なら下りも爽快で楽しめるけど、今回は状況が違った。
レース中は小康状態だった雨が再び降ってきて、風も吹いてきて、気温も6℃と冬のような寒さ。汗や雨で濡れたウェアが冷えて、体感温度はかなり低い。雨の下山はある意味上りより辛い。
濡れた路面を集団で下るので、かなりナーバスになる。ブレーキもかけまくりだから次第に手が痛くなってきて、冷えて手の感覚がなくなってくる。指ぬきじゃない冬用のグローブがあったらだいぶマシだっただろうなぁ。
下りきったら楽になるかと思いきや、むしろ逆で田んぼの間を走る最後の平坦区間が地獄のようだった。山という風除けがなくなってすさまじい風が吹き付けてきて、寒さと強風で死にそうになった。
…
なんとか本部に戻ると、選手に無料で配っている暖かいなめこ汁を後回しにして車に戻って速攻着替え&自転車の撤収。寒さで凍えていたけど、着替えたらだいぶ生き返った。
一息ついて本部に戻ると、なんとなめこ汁が終了していた…。代わりにおやきを買って食べた(おいしかった)。忍者麺が今年も表彰台確実ということで、表彰式まで建物の中で待機した。
表彰式が行われるときには天気が回復して、数時間前までの雨・風・気温がウソのようにいい天気になった。忍者麺は4位入賞し、去年よりさらに順位がよくなっていた。さすがだ。今年はD80で彼の雄姿を写真に収めた。
…
車に戻ると忘れていたじゅうねんアイスを食べようとした。そしたらアイスが溶けていてじゅうねんジュースになっていた…。アイスならおいしいけど、液体になると甘ったるいだけで微妙だ。
去年も立ち寄った農協へ行くと、おばちゃんはうちらのことを覚えていた。今年もアスパラガスを買おうと思ったけど、置いてある量が少なかった。遠慮して少ない束を買ったけど、本当はもっと買いたかったなぁ。
ここのアスパラガスはとてもおいしくて、親が「(こんなにおいしいんだから)もっと買ってきてくれたらよかったのに」と、もっと食べたいと言っていた。
…
会津若松の駅のとなりにあるスーパー銭湯で汗を流した後、団長はバスで海側に住んでいる先輩の家に行くということで別れた。団長はかなり過密スケジュールを組んでいる。時間がなくて焦っていたのか、忍者麺の車に荷物の袋を一つ忘れていった。
団長を見送った後、ここらの名物を食べようということで忍者麺が観光案内所の人に聞いて、わっぱ飯の店を目指した。最初の店は休憩中の時間で、次に向かった店で遅い昼食を食べることに。
わっぱ飯を食べたのは「田季野」という店。昔ながらの建物を改造して店にしているようで、忍者屋敷のような造りに子供のようにワクワクした。
2階の個室に通され、4人共5種類の具がのっているいいとこどりのわっぱ飯を注文した。出てくるまで少し時間がかかったけど、味はおいしいしヘルシーだし量もあるし、大満足だった。
その後は磐越道〜東北道と高速道路で来た道をひたすら戻って、途中の栃木県のSAで餃子を食べてから帰宅した。いつもながら、送り迎えをしていただいている走り屋さんや忍者麺には感謝してます。
…
今年のタイムは46:54で過去最低記録を更新(笑)。去年からずっと走っていないので、当然の結果だろう。1回目の大会(これが初レース)のときは39分台だった。いきなりそこまで調子を上げるのは無理だと思うけど、来年は45分切りくらいはしたいなぁ。もう少し走らないとな…。
今回のレースは、雨・風・低気温という悪コンディションの影響でかなりマゾい印象が強かったけど、久しぶりに仲間と一緒にワイワイ楽しみながらレースに参加し(しかも人数も増えたし)、思い出深いレースとなった。
いくら走らなくなったとはいえ、定期的にこういったレースに参加することはとてもいい刺激になるし、改めて自転車の楽しさを感じることができて、自分にとってとても大切なイベントだと思う。
|
|
|
|
|
|
|
|