連日オリンピックでの熱戦が伝えられていますね。 惜しくも決勝までいかなかったり、メダルに届かなかったりすると 「ごめんなさい」と謝る選手の方が多くおられます。 私はその度に"謝らなくていいんだよ"と声をかけてあげられたら・・・と思いながら画面をみております。
さて、先日「親と子」のその�,膿討量楡�からのお話をしました。 本日は子供の目線からみたお話をいたします。
私には二人の『父親』がいました。 一人は血のつながった実父、もう一人は私の母親の再婚相手だった義父です。 実の父とはもう50年近くあっておりません。最後に私と妹に連絡があったのは20年程前の事ですがその内容は「再婚相手が父の死後に遺産を全部相続したいというから遺産相続を放棄する書類に押印してくれ」という事でした。 義理の父(養父)はコロナ禍の最中の3年半前に癌で亡くなりました。 病院へ会いに行く事が厳しく制限されていてほとんど会えないまま亡くなりました。
義父は亡くなった後に入院先の看護師の方が「尊敬していました」と仰っておられましたが・・・入院中に書いたノートに、自分が死んだ後に困るであろう母に対して、入っていた保険とその金額、自分のお葬式代としてのお金をどの口座においてあるのか等や、受けた治療と飲んだ薬などを事細かに記載していました。もうステージ�犬任△襪砲盍悗錣蕕此嵳菁�は1年仕事をやすみたいな」と退職した後、嘱託で働いていた仕事の話を亡くなる数日前も母に話していたような人でした。 私の幼少の時代は今のようにシングルマザーという言葉もなく、親が離婚して片親しかいないという事は本当に大変な事でした。 中学に入学しても英語の辞書すら持っていなかった私に、父は自分の大学入試に使っていた辞書を「使いなさい」と渡し、数学と英語を教え(教員免許を持っていた)塾すら通ったことがなくて勉強がまったくわからない私を救ってくれたのも、大学まで卒業をさせてくれたのも父です。 こう書いていると欠点のないような人のようですが、そうではなくてギャンブルが好きで私の娘のピアノの発表会を忘れてパチンコをしていた一面もあります。煙草をやめた方がいいといわれていたのに癌になってもまだやめなかった頑固な人でした。 実の父は、母と二人で起こした事業が軌道に乗った後に、新興宗教に傾倒し、お経をあげればもっと豊かになれるといいながら事業に失敗し、大きな借金を残して離婚をし、何よりも先にに大きな仏壇を持って家をでていきました。
離婚した後、事務員と水商売で生活を支えて母は本当に辛かったのでしょう。私と妹が自分の意に反した事を言ったりやったりすると「子供なんて生むんじゃなかった」「家を出ていく」といってしばらく家に帰ってこない…そんな人でしたが、今は毎日畑仕事をしてのんびりと過ごしています。
私は、"こんなに悲惨だったんだ"と同情してほしい等の気持ちは全くありません。 何故なら全てがあって今の私がいるのですから。
親と子は先日もお話した通り(話していい範囲の話になりますが) お互いがそれぞれもっている業を償却するのに一番適した人なのです。 そして親と子、まわりの方々(様々な縁の方全てが)が同じ船にのって今生を旅しています。
その同じ船で旅している者同士・・・ "酷い事を言ったりやったりした人"は、来世では自分が"やられる人"へと立場が変わります。"やられた人"は来世では"やる人"の立場へと変わります。 私たちはそのような永遠のループの中にいるのです
では、このループからどうしたら抜け出せるのか・・・それは『赦す』ということに気が付いた人だけがこのループから抜け出して、次のステージに進むことができるのです。
「自分の親にこんな事をされた」と今でも根に持って自分の子供に話す方がいます。そして自分が自分の親にされたり言われたりして嫌だったことを自分の子供にやって(口にしている)しまっている方もいます。 親と子に限らず、周りの方に対しても同じ事が言えるのです。
自分が嫌な事をやってきた人に対して『好きになれ』という事は言いません。 『この人はこういう人なんだな』と明らかにする、そして『仕方がないんだろうな』と赦す、それが貴方を苦しみから解き放してくれるはずです。
そして何よりも大切なのは、人は守るべき存在ができた時に大きく成長をするということを忘れてはいけません。 親と子であれば、我が子が生まれてきたとき「生まれてきてくれてありがとう」と心に湧き上がる思いがあります。 そしてこの守るべき存在があるとわかった時に初めて大きな責任感を持つでしょう。 自分は望まれて生まれてきたわけではないと悲しいことをいう方もいるでしょうが、実の親ではなくても貴方を大切に思って下さった方が必ずいるはずです。それは祖父母様かもしれませんし、親戚の方かもしれません。学校の先生かもしれません。そういう方が一人でもいなければ貴方は今こうして生きて居られないはずです。
それでも本当に誰もいないとそう思うのなら、私が貴方のことを大切に思っていることを忘れないで下さい。
貴方はこの世に一人しかいない大切な人なのですから
杏珠
|