南盤月記
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風邪の具合を悪くして家に帰ると、先に風邪を引いている妻が不機嫌にしていて、やはり先行して風邪を引いている小僧がグズっていたりする。
それをなだめながら急いで晩メシを作るわけだが、本心を云うと「何もかも放棄してさっさと寝たい」と思っている。
でもまぁ本当に寝てしまうわけにもいかず、いつものように小僧にメシを食わせて、風呂に入れて、洗濯物を干して、パソコンを立ち上げて明日の仕事の準備なんぞしている。
前のうちは「偉いな、俺様、夫のカガミ」とか思ってたけれど、最近ではそんなこともあまり思わなくなって、ただもうフツーにこなすようになってしまっていることに気付き、「こういうのも“適応”というんだろうか」とずっと昔に習った進化論の言葉を思い出したり。
思い出しついでにその進化論の講義をしていた教授の顔がカエルに似ていたことを思い出し、ついでにその授業で「いままでの常識が覆るかもしれない」と力説されていたドーキンスの進化論を思い出し、そしてそのドーキンスのいうことなんかもう誰も聞いちゃいねぇということにあらためて感慨してみたり。ああ90年代は遠くなりにけり。
でも、今でも「人間は遺伝子を運ぶ乗り物」というドーキンスの意見には耳を傾けたくなる。 とくに家族のために歯車のようになって生きてる自分を思うと。(苦笑)
▼ひさびさに現場で仕事をして筋肉痛。 水路浚渫で雑草と土砂を軽トラ2台分運んだ。 まだまだキツめの仕事ができることがわかって満足。
▼「株安もそろそろ一服かな」と思い、金曜日の引けで買ってみたが、どうやらまだまだ下がりそうな気配。 月曜日は朝イチで損切りだな、これは。
▼ミモザが咲いたので押し花にした。 もともと水分の少ない花なので綺麗に仕上がる上に、黄色が鮮やかに出て良いものができた。 先々週にパンジーとスノーボールを押したので、あとはクローバーとかカラスノエンドウとか緑のものを足せば、春の押し花ができる。 まァ、仕事絡みでやってる押し花だが、さいきんは結構面白く感じるようになった。 …て、本当の趣味になっちゃったら怖いな。(^^;
▼チャーテ(ハヤテウリ)を貰ったので、ありあわせの材料でスープにしてみた。 皮をむいてイチョウ切りにして細切れの鶏肉100gとネギ。 コンソメがなかったので昆布出汁でに醤油と塩コショウで味付け。 わりと美味いのができた。 チャーテは冬瓜に似た味がする。 吸い物とかでもいけそうだ。
▼小僧(3歳)のこと。 ファンヒーターをドラム代わりに叩くので、「やめろ、止まるぞ」と云ったら、スイッチを切って叩き続けた。 しばし、絶句。
無意味な仕事を無理なスケジュールでこなすことを要求されつつ、それをするために人に頭を下げることの辛さよ。
40才が近くなりつつあるがこういうことにいまだに慣れない。
いろんな矛盾に耐えられる人間になりたい。
「人がなぜ書くか」といえば、自分の生活や考えを「意味があるもの(価値あるもの)」であると誰かに認めてもらいたいために書くのだと思う。
野中
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