ことばとこたまてばこ
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ふるふるとうるんだ瞳でひとすじに見つめくる、あのじいさん。 その白髪混じりの毛髪は潮風ですっかりみだれてる。 鬼がカナテコでちからの限りえぐったかのように深い皺、皺、皺、皺。
えたいの知れない謎の光、上空より滲み出て、じいさんを美しく照らしたね。
「美しい山河」「世界平和」「希望の光」 寺に通う幼子の遅い書き初めを背に、 坊さん、息を詰め、 ニコンFM2のシャッター
押した。
2006年04月04日(火) |
鬼子母神とスップラリは寄り添っていた |
鬼子母神 鬼子母神 鬼子母神 こうこうと月の輝く真夜中の病院の非常口の緑の光の下で猛り狂う青龍を抱きしめた どうと横たわったリノリウムの床と龍のウロコがひたりと冷たい 床に頬を寄せて 鬼子母神 ひめやかに笑う
スップラリ スップラリ スップラリ スップラリ まっしろな歯のちっちゃなおんなのこ 頭上で木々の陰影が連なりて 空がのぞく 果てへ続く 極楽へ向かうひとつの道しるべ あたたかな大木に寄り添って スップラリ おしゃまに笑う
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