カゼノトオリミチ
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雨音は 語りかけるよ
ここではない どこか
ここではない むこう
ちょっとだけ 泣きたくなった
まゆ毛のはしっこを
小さな 雨粒が かすめていった
そこへいけば 会えるの
永遠 という名前の キオクに
そこへいけば
朱色の糸で くりかえし
出口をさがす
どこへも続いていない
出口のカタチ 縫いとる
くりかえし 雨粒の数だけ
針をさす
雨の日
ひたひた 足音を 追いかける
長い影 見えているのに
つかまらない
手に入れたいのに 叶わない
ココロ と 影ふみ
目線の先には 未来
5本の指の よっつは 未来
残りのいっぽん
離さないように つかんでた
夢の中では
終わらない 鬼ごっこ
影ふみの
影は 日が暮れて もう
見えないのに
光が まつげの上で
チラチラ している 午後なのに
迷い込んだ
冬の黄色い蝶々 みたい
窓辺で ゆれるココロ
コーヒーを 入れてくれた
それは 精いっぱいの
キモチだね
セツナイよ
行くあては ないけれど
灰色の 高い空から 影 重ねるよ
いいよね?
同じ空 飛ぶぐらいなら きっと
natu
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