カゼノトオリミチ
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シャーリング
そんな感じなんです
ココロが キューーっと
もめんの糸で
キューーっとひっぱられたような
そんな感じです
牛乳の空き瓶に 喋っても
ココロの キューーが
取れません
涙は 目の奥のダムで
溢れるくらいです
でも 決壊はしません
たぶん 絶対
今日 お薬もらった
でもセンセには 胃が痛いって
言っただけ
なのに 帰り道
ほんの少し
自転車のペタルが 軽かった
きっとまた 風向きは変わる
そう思えたから
センセ ありがとう
ことば ことば ことば…
言葉はスキ? きらいかな。
なのに
言葉 重ねて 重ねて… 誤解
ますます足りなくなって
重ねて… 混迷
あぁ るつぼにはまる
そして残るのは 後悔
もう言わない もう書かない 絶対
それを心に しまい切れずに
また言葉 重ねる ばか
そして…
牛乳びんの 底に座って
ヒザを 抱えてる
誤解 混迷 後悔
ことばの使い方が
へたくそだから だよ
積み上げたものが
また崩れて悲しくて
舞い上がったホコリを
カチコチ 時計の針が掃除してくれて
何も学習せずにまた
ある日 積み上げたものが
また音と共に崩れて
ワタシは耳をふさぐ
朝日を導く風が 夕闇連れてくる風が
また 舞い上がったホコリを 払ってくれて
ポツリ 雨粒だって
肩にホホに触れて落ちる
慰めの言葉をくれるように
何度でも 何度でも
この不安を 誰が変わってくれるだろう?
眠れぬ夜
秒針が砂になり 闇はじっと動かない
やがてほの明かるい 月が天窓にやってきた
通りすがりの月は しばらく 寄り添って居るからねと
窓わくを横切る間
薄いレモン色 灯して こちらを見ていてくれた
5月の街は今日は曇り
初夏へと向かう イノチの息吹は 日を追うごとに ふくれあがって
水滴を含んで息苦しく 空気は重たく
こんな灰色の朝は ツツジの花色も 柿の照葉も 陰を抱いて黙り込む
イノチ達の みえないチカラは 水の中の水圧のようだ 湿り気を帯びて ムネにのしかかる
今朝の街は 空気の粒が あまりに重くて もうしばらくは 目覚めぬふりをしている
新緑の枝の隙間から
水色の空が 白い雲が 透けて見えて 心地よい風が吹き
ココロで空に手を伸ばすとき
閉じ込められた むなしい部屋から
四角い空を見上げてるとき
そんな時は もしかしたらその背中に
うっすらと 自由の羽が見え隠れしてる
でも でも いつかの その時 いつか来る その日
ヒトは本当の自由の翼を 得る のだと思う
身体を脱ぎ捨て 空へ昇る その時 きっと初めて
背中には 大きくたくましい 美しい白い羽を得る
今は この世に生きている そのことでもう
この世での 自由の切符と自由の翼を
手にしているのだと 思いたいから
natu
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