カゼノトオリミチ
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6月が 行ってしまう
梅雨の雨粒
ひとつひとつ
湿度の粒の
心地よい重さ
街も 木々も
灰色に包まれる 安らぎに
目を閉じる
すれ違いを 悔やむココロに
風がささやく
いつもそばにいてくれて
いつもたすけてくれて
そんなひといない
だれもみな
じぶんをけんめいにいきているのだから
電線を伝う
雨粒 ぽとり
紫陽花がゆれる
雨の6月に ありがとう
優しい梅雨に
もっともっと
つつまれていたい
2015年06月11日(木) |
自らの小さな宇宙の器 |
目の前に 起こることは
みな 宇宙の塵のよう
朝の風が 身体の中を
通り抜ければ
思い過ごしのように
こころの重さ 吹き払われる
つまりこれは
そうかこれは
工事中のクレーンが
空に揺れるように
工事中のパワーショベルが
小さな歴史の思い出の
小さなおうちを 壊すように
儚くて
切ない
夢の埃のひと粒なのか
風にこころ 洗われて
なんと自分は おぼろげな
宇宙の塵と
何度も何度も 知らされる
受け止める器のたてよこ
自分の中の
小さな宇宙の容量で
さびしかったり
せつなかったり
するだけ なんだと
何度も何度も 知らされる
natu
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