蛍玉*

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■ 哀しみの向こう岸に

哀しみの向こう岸に
微笑みがあるというよ


Kの歌う『Only Human』


哀しみの向こう岸も
苦しみの尽きた場所も

まだ知らない


哀しみや苦しみは
それなりに知ってるっておもっていたけど
向こう岸や、尽きた場所は
まだまだ遥か彼方なのだろうか。


前へ、前へ、進め


言われたって
こんな真っ暗闇では
どっちが前か後ろかなんてわからないし


憎まれ口、叩けるくらいなんだから
前に向かって進む元気があるって?



哀しみも苦しみも人の数だけあって
どっちがどう とか
誰よりマシ だなんて
比べられるわけがない。


だから、どんどん無口になる。
だから、心が離れていく。




2006年12月19日(火)

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■ 捨てられないのは

捨てられないのは
心の不安。


どこかで見た言葉が
すんなり心に入ってきた。




あの時聴いていた カセットテープ。

カセットデッキなんて
もうないのに。


電話を待ちながら 読んだ小説。

恋愛小説なんて
大きらい。



部屋のなかには 捨てられないものが溢れてる。

心の中にも 捨てられない記憶が溢れてる。



捨てられないのは 心が不安だから。
捨てられないのは からっぽになってしまう心が寒いから。




2006年12月14日(木)

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■ 言葉は魔法で呪いで

だいじょうぶ
ボクが守ってるから


そう繰りかえす君を
わたしは微笑んでみつめる


君が守っているのは
君の未来に寄りそうことを前提にしたわたし

君がだいじに想うのは
君の将来にとって役に立つことを期待するわたし


わたしに対する愛ではなく
わたしを通過していく自己愛


気付いてしまったから
わたしは言葉を失くす
そして黙って微笑む


だいじょうぶ
ボクが守ってるから



奇跡を呼ぶ魔法の言葉は
わたしを縛る呪いの言葉になった


2006年12月05日(火)

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■ 忘れまいと痛む記憶

頭が痛くて
朝から頭が痛くて
瞼をぎゅっと閉じると
前頭葉あたりで白い光が跳ねる。

その光は、水の飛沫にも似ているけど
もっと硬質な煌めき。

頭の痛さは相変らずだけど
光の中に記憶の飛礫をみる。

過去から現在
そして未来に続いていくであろう記憶。


頭の痛みは、忘れまいとする記憶の最後の力。
頭の痛みは、見たくないとおもう気持ちの昂ぶり。


この痛みに効く鎮痛剤は、もうない。
この痛みに効く鎮痛剤は、ここにはない。


2006年12月04日(月)
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