[PR]
RMT
Will
Past
Top
ALL List
Home
履かないスニーカーを眺めて/ふきのとう
ムーンライト
済みきった深い藍に抱かれ
優しく輝く月に見守られて
君を強く抱きしめたい
君の纏う幾千もの棘が
深く胸の奥に突き刺さるまで
僕の生ぬるい血が
君の凍った心を溶かすまで
僕の吐く白い息は
あきらめの結晶となって
君の上に降り注ぎ
君の肌のぬくもりは
それを再び空へと還す
心配しないで
君の声は届いている
誰も知らないこの夜に
孤独と欲望が
深く溶けあいひとつになるとき
僕らの無垢な魂で
矛盾と不条理の神々に
乾杯しよう
2006年12月28日(木)
永遠という場所
あれからずっと
待っています
あの日
あのベンチで話した
かなわぬ夢に
想いをはせて
手はぬくもりを求め
瞼を閉じて声を聞く
けれど
人の記憶は頼りなく
秋だというのに
ひどく暑かったことと
少し離れて歩いたことばかり
何度も何度も
思い出しています