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履かないスニーカーを眺めて/ふきのとう
朝食
目覚めたテントウムシたちが
タイルの目地を歩いている
カーテンに透ける陽が
愛しかったものへの
輪郭を曖昧にする
ふと、呼ばれたように思えて
テーブルの染みを
指先でひとつ、ふたつ、みっつ。
そうしたあいだにも
カップには
夢以外のものが
注がれていなければならなくて
馴れていくその傍らに
静かに列も
続いていくのでしょう
いびつな箇所をかきむしり
優しくなれますようにと
祈りにも似た、スピードで
2010年06月03日(木)
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