前途多難と前途洋洋のはざま日記



今夜はこの詩を味わいながらおやすみなさい。

2003年07月24日(木)

−自分の感受性くらい−

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

(茨木のり子詩集/思潮社)


81歳に学ぶ

2003年07月23日(水)

きょうは昼間、ちょっとだけイヤなことがあった。
まあ、それは私が空腹であったということも大きな要因である。空腹は人を短気にする。時に凶暴にする。礼節も忘れさせてしまう。
アタクシのようなご婦人が、どうしてあんな態度をとったのか、今もって不思議でございます。

さ、それはいいとして。
私は本年度、社会福祉委員として大活躍中ってことは以前にも書いたわね。忘れた人はテキトーに日記をさかのぼって下さい。
で、ご近所のひとり暮らしのお年寄りを定期的に訪問するというお役目を仰せつかっているの。
きょうは私が訪問を担当しているKさんのとこへ行った。
(ちなみに、私の担当はKさんたったひとりなの。大変でしょ、アタシ)

Kさんはとても愛想のいい、かわいい人。
私が行くといつも喜んでくれる。私もうれしい。
Kさん、御年81歳とは思えないお肌の艶。きょう、その秘密を聞いた。


1年くらい前からごはんがあまり食べられなくなったのだが、「飲むヨーグルト」はおなかに入るので、毎日毎日欠かさず、ごはんがわりのように飲んでいたそうだ、すると・・・・・。
「Kさん、色が白いねぇ」なんて言われるし、福祉施設のデイサービスでお風呂に入った時なんか、「肌がスベスベねぇ」なんて言われるようになったんだって、あ〜らビックリ!!

「飲むヨーグルト」を今では1日1リットル。
色白スベスベお肌を手に入れたんだって!81歳にして。


「Sの里」という福祉施設では、飲むヨーグルトが大ブレイク中(Kさん談)。


私に、「マンション買いたい」と思わせてみな

2003年07月22日(火)

歩いたら30〜40分くらいのところに新しい駅が出来ている。
その駅のすぐ近くには新しいマンションが出来ている。
新駅のすぐそば!というのを売りに、「買いませんか?」という電話がよくかかってくる。

若い(とおぼしき)男性が実によどみなくぺらぺらと喋る。
柔らかな口調。
「購入の予定はいっさいない」と言えば
「まだお若いからですか」
などと、ついニヤけてしまうようなことをシャラ〜っと言う。
「いえ、若くないんですけど」とニヤけを隠すようにぶっきらぼうに言えば
「いやいや、お若いでしょう!」
とおだてて持ち上げるが、そんなコトでマンションを買ってしまうほどスカスカおつむではない。

しかしなあ、あのセールストーク。
柔らかくよどみなく、一応丁寧語を使ってはいるが、たまにこういうことを言うヤツがいる。

「このたびね、※※駅前にマンションがババーンと出来ましてね。」

ババーンと・・・・・って。茶か、アンタは茶か。
心の奥はタメ口やね。
それから、やたらと「ね」「ね」をつけて喋るのはやめてね、ね、ね。

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