基本は大切
今日は2回、人と話した。
こんなことをわざわざ日記に書かなくてもと
思われても、私には特筆すべきことかも。

一人目は、営業に来た業者さん。
滅多に話さないと呂律が回らない。
名刺を押し頂いて、捧げ持つ自分が不細工。
大昔、受付にいたとは思えない。

そういや当時、不思議な人が会社にいた。
私のことを「○○嬢」と、いつも呼んでた。
苗字に嬢をつけるのはアリなのかと
毎度思ったが、調べたことがないので未だに不明。

二人目は電話をかけてきた取引先。
君が関西訛りがあるよと言っていた人。
話が進むにつれて、もろ関西のイントネーションになった。
受話器を左手で持ち、右手には必ずペンを持たないと
気が済まないのは、電話交換をしていたときの癖。

なのに、関西弁のイントネーションに気を取られ
相手の言った半分ほどしか、メモできていなかった。
昔、簡単にできたことが、もうできない。
加齢のせいじゃなく、滅多にしないからだと思いたい。

にこやかにしゃべりながら、受注商品の総額を計算し
同時に、カウンセリングカードに相手の状態を書き込み
発送時間を時計で確認し、時候の挨拶まで
していた芸当は、もう絶対に不可能。

爽やか笑顔で接客。
今でも、できるのはこれくらい。
でも呂律は回らない。
アワアワ言いそうになって黙る。
でも微笑みは浮かべたまま。
これはある意味、裏技かも。

電話で顔が見えなくても、笑顔を保つ。
すると声まで楽しそうになる。
大昔、叩き込まれた基本は、身に染み付いてるみたいだ。

2004年09月02日(木)

sayoちゃんからのメール
毎日、毎日、毎日、毎日。
Webメールの一つに、sayoちゃんからのメールが届く。
複数のアドレスを持っているけど、sayoちゃんから来るのは
一つのアドレスにだけ。
もちろん、sayoちゃんからのメールはスパムなので
迷惑メールボックスに届く。

最近巷でよく話題になっている、凝った文章の
スパムなら、まだオモシロがれるかもしれない。
だけど、sayoちゃんからのメールは
「メールアドレス変えました♪」のみ。
もっと趣向を凝らしてほしい。
読まずに捨てるけど。

***  ***  ***  ***  ***

君は出張中。
帰って来るのは日曜だ。
寂しい?と聞かれ
声を出す相手がいないので困ると返事した。
すると、テレビに向かってしゃべればいいと言われた。
そんな不気味なことできるか。

昔、研修期間中に、やってしまったことがある。
10人ばかりで2ヶ月、朝から夕方まで、缶詰にされ
ヘトヘトになっていたときのこと。
ある日、昼食を取りに、近くの店に入った。
席に着くと、「一体どうしちゃったの?」と言われた。
きょとんとして何のことかわからずに聞くと
店の戸に書かれていた店名を、メロディをつけ
歌うように繰り返し、はずむように歩いていたらしい。
自分では無言で、普通に通路を歩いていたつもり。

全く自覚してない不気味な行動で
見ていたみんなは、ついにイカレたと思ったらしい。

テレビに向かって、しゃべっていればいいと言われ
あのときのことを思い出した。
もしかしたら、自分ではわかってないだけで
実は独り言を言ってるかもしれない。

2004年09月01日(水)

彼からの短いメール
また、メールが届いた。
何事もなかったように。
時間の経過もなかったように。

  台風が来てるね すぐに通り過ぎるから大丈夫だよ
  こっちは 風と雨がすごくなってる
  すぐに通り過ぎるから心配してないけどね
  あなたが無事でいられるよう祈ってるよ

ずっと前に、私が台風や停電の時、どれだけ心細かったか
訴えたのを思い出したんだろう。
先月の台風の時もメールが来た。
こんなふうに思いたいのは、彼がメールを寄越した気持ちを
勝手に想像しようとしているから。

彼が書いたのは、こんな理由からだろう。
彼が言ったのは、こんな理由からだろう。

いつもそうだった。
確かめることなく私が勝手に思い込んだ。


今回メールを読んで最初に思ったのは
 『何、これ?』だった。
はっきり言って、おかしい、変だと思った。
ずっと前に訴えたことを、今も同じだとメールしてきたこと。
別れてずいぶん経つのに、毎日顔を合わせてるように
突然、これだけ書いてきたこと。

たった4行のメール。




オンナは、相手の気持ちを相手以上に思い遣る。
そうした上で、突き放したり、かまったりできる。
私の場合はもっとたちが悪い。
勝手に深読みするなと君が嫌がるくらいに考える。

彼が寄越した理由を探ろうとする。
返事が欲しい?
自分も心配してほしい?
自分の気持ちを伝えたかった?
心配してると伝えたかった?

読んでしばらくは、意地悪な気分が続いた。

欲しかった時にもらえなかった言葉を
今更もらったところで、私は嬉しくない。

そっちが何事もなかったように
昨日からの続きのように数行のメールを寄越すなら
私も3週間ほど経った頃に、返事してやろう。

今は、こんなメールをもらったことが
嬉しかったり悲しかったりの半々だ。


***  ***  ***  ***  ***

親から葉書が届いた。
これも、私の気分を落ち込ませる。
私がまだ幼い赤ん坊のような錯覚に陥っているようだ。
小さかった頃の写真を毎日見ると書いてある。
不気味だし、不愉快だ。

だけど反面教師になった。
息子に向かって「小さかった頃のおまえを思い出す」と
言って、うざがられるのと同じだ。

親に向かって、はっきり言いたい。
痴呆症か?と。
自分の言葉に酔うな、と。
吐き気がすると言ってやりたい。

言う代わりに憎しみを込めて、葉書を粉々に破いた。


2004年08月31日(火)

空っぽの頭と心
15時間眠った。
何度も目が覚めそうになる。
体勢を変えるとまた眠りに落ちた。

学生の頃の一夜漬けのようだ。
試験が済めば忘れるのと同じで、何も残らない気がする。
過負荷が、かかってショートした。
何度も何度も。
ないものを出せと要求される。
自分にできるからといって、人にもできるとは限らない。
苛められていると錯覚する。
限界ギリギリで怒りが湧いた。

疲れたの?大丈夫?しんどい?
聞かれてもわからないほどになっていた。
化粧気のない顔、ボサボサの髪、よろよろしたまま
深夜のコンビニで夕食を買う。
気が張っているから、深夜帰ってもすぐには眠れなかった。
問題は山積。
誰も解決してくれない。
なのに昨夜は早めに帰してくれた。

***  ***  ***  ***  ***

彼なら、こんなことはちゃちゃっとしてしまうだろう。
つまずくたびに、彼のできることを思って気が沈んだ。

気分を替えたくて、ネットに入った。
誰かが切々と自分の恋愛を訴えていた。
きめ細やかな優しい返事。
それに対して、また長文の書き込み。

内容そのものより、
「なんで誰でも読める掲示板にこんなことを
書き込むんだ?」が先に立つ。
昔を思い出す。
あの頃、私もそうだった。
なのに今は冷えた視線でしか見れなくなった。
心の中で毒づきつづけた。
バカじゃないの?浅はかなヤツ、くだらない、くだらない。
しばらくして、私の気が荒んでることに気がついた。

二人の男性から同じことを言われた。
 ネット恋愛?
 会ったことないんでしょ?
 電話とメールだけ?
 そんなの恋愛って言わない。

オトコは気を惹くことを並べ立て、オンナを錯覚させる。
オンナを有頂天にさせ、その気にさせるのに
そんなの恋愛じゃないと呆れたように言い切る。
その気になるオンナがバカなのか
その気にさせるオトコがあざといのか。

行き詰まった頭と心で、こんなことを連想していた。
自分がどれほど荒んだ気持ちだったか
気づけただけでよかったかもしれない。

***  ***  ***  ***  ***

  過労死してしまう。
言いながら笑ったのは、自分のムチムチした身体を
思い出したから。
太ってブヨヌヨしたおなかで、過労死なんて笑える。
東京から戻って、また体重と贅肉が増加した。

見るたびに巨大化している叔母を思い出した。
なのに次々に患って、入院したり骨折したり。
健康と元気と丈夫は、別物だと改めて感じた。

息子が夢に出てきた。
笑いながらこちらに駆けてくる。
私も名前を呼びつづけた。

私はいろんなものを失くしながら、生きている。

2004年08月29日(日)

そんな毎日
朝起きて、ぼーっとしたまま仕事に行き
終わるのは午前零時前後。
そんな毎日。

達成感や充実感、感じるだろ?

君はそう言う。
疲れたままだから、わからない。

目覚める寸前、彼の夢を見ていた。
彼の話し方を思い出し、やはり異質なものを感じた。

君は私のフォローをしながら
自分の仕事をこなしていく。
すごいと思う。
彼は検査を延期した。
痛みと違和感と血尿。
仕事が山積み。

そんな毎日が続いている。







2004年08月26日(木)

幻想
不思議な小説を読んだせい。
最後の女を探していると言ったのは君。
ずっといつも一緒と言ったのは彼。
死ぬ時は連れて行くと言ってくれたのは彼。
私の手を両手で包み込んでくちづけするのは君。
なのに私にはわからなくなる。
君が言ったことが彼から聞いたように感じる。
逢いたい逢いたい逢いたいと彼を浮かべる。
君の優しさを彼から受け取ったように感じる。
ふと我に返って間違いに気づく。
なのに心がさまよいだすと彼の姿を追っている。
君が彼になってしまう。
愛しい愛しい恋しい恋しい
誰に向かって思うのかわからなくなってくる。


2004年08月22日(日)

浪漫ちっくからは ほど遠い
少しづつ診察の様子を話してくれるようになった。
生まれて初めて、お尻に指を入れられたそうだ。

  それも20代の医者にだ。

  ふーん、70代のほうがよかった?

  いや、それもまたイヤだ。

  看護師さんのほうがよかった?

  うんっ、若い人ね。

若い女性の看護師さんなら、もっとイヤだと思う。
恥ずかしいのを通り超えそうだ。

10年程前に、私がなったときは点滴で流した。
お尻は見せてない。
きっと君のほうが重症なんだろ。

忙しいのは君だけで、私は相変わらず
できないっ!と叫んでるか、ぼけっとしてるか。

***  ***  ***  ***  ***

君が作ったものの中に「超大きい○○」ってのがあった。
なんなんだよ、「超大きい」って。
印刷された「超大きい」の文字は、目に痛かった。

君はたまに「まったりしてればいいよ」と言う。
まったりするって、どういう状態なんだ?
辞書を引いてみた。

  まろやかでこくのある味わいが、
  口中にゆったりと広がっていくさま。
  「―(と)した味わい」

私の頭でも「まったり」は、ゆったり過ごすことじゃない。
ネットではよく見かけるけど、自分で使ったことはない。

ネットの文字で見慣れてきた「まったり」は
なんとなく目には馴染んできたけど、口に出されて
耳で音を聞くと違和感が大きい。

耳にした「まったり」と、目で見た「超大きい」
ややネット臭が漂う、だけど現実にまだそぐわない
言葉を使ってみたり、いまどき「超」かよって
オヤジ臭さが同居してる君が、オモシロイ。

***  ***  ***  ***  ***

東京にいた3日間は、とても楽しかった。
何より、人が溢れてた。
お盆休みで、いつもより少なかったかもしれないけど
ここで見る何年分かの人を見られた。
「人を見ること」に、どんだけ飢えてたかわかった


私信:
「クマ」発言は気にしなくていいです。
冷や汗たらりの後、適当にごまかして
部屋に戻ってから、大笑いしました。 

2004年08月21日(土)

君の普通と私の普通
普通にしているって難しい。
それは自分にとっての普通と
君にとっての普通が違うから。
それは誰に対しても言えることだけど。

私の心配や不安が伝わらない。
伝えると重いらしい。
だから、いつもと同じようにする。
すると君の機嫌はよくなった。
だけどそれは、私にとっては不自然な状態。
物足りないような、距離感があるような。

君にとって、私はなんだろう。
私にとって、君はなんだろう。

薬で痛みを抑えていて、私が軽くしか体調を聞かない。
そして、サボリながらも機嫌よく仕事をしてる私が
君の機嫌のよさの理由かな。

ドキドキする恋愛を望んでたのに。
私がいなくなることは、きっと頭のどこにもないんだろうな。
私も今はどこにも行こうと思わない。
だけど恋焦がれる気持ちは、どこにもない。

昨夜はまたぼーっとしたまま、スパイダソリティアをした。
そして、彼と大喧嘩したのはいつか忘れてしまってた。
まだ10日くらいしか経ってないんだ。
でも、Webメールの受信拒否を解除した。
少しだけ焦がれた頃が懐かしくなったから。


2004年08月19日(木)

検査
君の入院は免れた。
でも、検査、検査。

昨夜は救急外来から戻って仕事再開。
今日も、診察のあと、仕事。

あんまり心配されるのは、イヤみたい。
ちょっと疎外感。

仕事が詰まってるから仕方ないけど
なんか距離を感じた。

2004年08月18日(水)

入院かも
思い出に浸って、浮かれていると、君が病気。
いつも元気で健康なのに、滅多に病院なんか行かないって
聞いてたのに。
仕事を抜け出して、近くの診療所に行った。
そこではどうにもならなくて
紹介状を書いてもらい、総合病院に治療に行く羽目に。

マジで激痛だと思う。
私も過去経験があるから。
今夜は病院に一泊するかもしれない。



2004年08月17日(火)

初日 最新

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