おとなげない話
君が久しぶりにチャットルームに行ったらしい。
そこでの出来事は、私には不思議なことだったけど
聞いた瞬間、
呼んでくれたら、飛んできて見物させてもらうのに
と言ってしまったくらい。
私はチャットルームに馴染みがない。
そこでしか通用しない専門用語を言われても
ぴんと来なくて、チャットルーム自体の機能や設定に
気を取られてしまう。
このボタンを押せばどうなるかとか
この機能はなんだろうとか。
で、君の遭遇した事件。
初めての部屋に入ったらしい。
そこで、男性が女性に直接声をかけた。
女性は迷惑に思いながら、はっきり言えなかった。
メインの窓以外で、PMが飛び交う。
この「PM」って言葉を知ったのも今年に入ってからだ。
で、男性がPMしたものを女性が他の人たちに促されて
メインの窓にコピペした。
ボイス機能を使える部屋で、怒り狂った男性の
怒声、罵声が、いきなりスピーカーから大音量で
流れてきたそうだ。
聞いた瞬間、ワクワク。
関西弁で「ワレ、ワレ」言っていたらしい。
私は大爆笑した。
でも、君は、関西弁は汚いよねと迷惑顔。
見知らぬ不特定多数が集まるネットの部屋で
突然、怒鳴りだす男性は大人気ないと思う。
関西弁なら相手を威嚇できると思い込んでるのが
幼稚だ。
話は、ネットの中で収まらず
女性の夫が出てきて、リアル対決というところまで
いってしまったらしい。
ネットの騒ぎがすぐに現実の争いにまで
間髪おかず直結するなんて不思議だ。
もうひとつ、君が話したこと。
夫のほうは、とんだ災難だよな。
夜中、妻から、パソコンの前に呼ばれてみると
ヘッドフォンから怒鳴り声が聞こえてくる。
言い返すと、今から出て来いみたいな話に
発展して、で、今日も仕事があるだろう。
疲れるよな。
確かに。
私は笑いながら言った。
きっとその奥さんは、当分パソコン禁止令が
出されるんだよ。
私が知らないだけで、こんなことは日常茶飯事なんだろうか。
2004年09月15日(水)
辛いままで 辛いだけじゃない
一睡もしないで会社に行った。
君が出社する前に、送ったメールを削除してしまおうと
思った。だけどしなかった。
うつ伏せになっていると、君が入ってきて
メールを読んでいる様子が伝わってきた。
読んだよ
書いてしまったこと、どう受け取られたか。
涙がどんどん出てきて、でも声が出なかった。
君に何度、声をかけられても、顔を上げられなかった。
しばらくして顔をあげ、話し合った。
最初、君は怒っていた。
朝一番に読みたい内容じゃない。
こんなものを読んだら、仕事に集中できない。
怖い顔をして、怒った。
最後のほうに書いた、私からの提案について君は言った。
辛いままなら、書いてあるようにしよう。
私は提案のあと、それでもどうしていいかわからないと
書いた。
そこのところを汲み取ってもらいたかった。
いつまでも君の優しさに甘えていた。
オンナは気持ちを汲み取ってもらいたいから訴える。
オトコは方法や手段などの解決を模索する。
その通りだった。
良し悪しじゃなく、その通りだった。
君はなかなか自分の本音を明かさない。
私が何かを言うと、私の意に沿うならとあれこれ
考えて私に言う。
第三者のような立場に立つ。
当事者なのに、他人事のように話す。
これまでいろんな女性と付き合ったけど
ここまで気持ちをぶつけられたことがない。
感情の波が激し過ぎる。
陰と陽が極端すぎる。
君が言ったことは全部正しい。
私はモロに出してしまう。
笑った直後に泣く。
止まらなくなる。
バランスが取れない。
だけど、ガス抜きする相手や場所がないのも事実。
知り合いがいない。
愚痴を言う同僚がいない。
私の言葉を聞くのは君だけで、私の声を聞くのも君だけ。
気晴らしするのに、気軽にどこにも行けない。
人恋しい
こう言ったとき、そうじゃないでしょ。
俺が恋しいでしょと言ったくらい
自分以外の人との接触をいやがるのに。
思ったことを次々に言われたことがない。
当たり前じゃない。
私だって、こんなふうじゃなかった。
それが今では、君を通してしか人と知り合えない。
それも、その知り合った人たちは、君の話の中に
出てくるだけの人たち。
だけど話しているあいだに、少しづつ私は落ち着いた。
続きは、またいつか。
だって、仕事が詰まっていて、君はやはり夜中まで
会社にいるから。
私の気持ちを、現在の気持ちを伝えられた。
今はそれでいい。
続きは、もう少ししたら、ちゃんとしようね。
約束した。
きちんと、話を聞いてくれて、うやむやにしない。
そんな君が好きで、私はここにいるんだから。
2004年09月14日(火)
君への初めてのメール
眠れなくなり、君に長いメールを書きました。
君にメールを出すのは、初めてです。
きっかけは、あの子に事情を書いた手紙を出したこと。
そして直接のきっかけは、セリエAの開幕戦が観たいからと
早く帰ってしまったこと。
一緒に過ごした半年で、初めて思い立ったはずなのに
メールを送信した後に読んだ、公開していない日記に
同じような内容が、書き殴ってあったのを見て驚きました。
以前、彼が言いました。
好きな人を見つけるまで、俺を利用していればいい。
こう言ったのは、俺と根本的に同じ立場のオトコと
付き合えばいいって意味じゃない。
そいつは俺と同じ事をしている。
同じじゃないと、全く違うと言いました。
だけど、彼は言いました。
同じだよ、私にしてることは同じ。
全然違うし、言える立場なのかと言いました。
言えるよ、同じ立場だからこそ、二度とそんな悲しい目に
あってほしくないんだと。
この何ヶ月か、彼の言葉が、ふとした拍子に浮かんで
いました。
自分がどうしたいのか、まったくわかりません。
ただ本当に心から望み続けて、彼に言いつづけたことと
かけはなれたことをしています。
一人は気楽。
時間も空間も自分だけのもの。
そううそぶいてきて、疲れ果てた頃に出会ったのが
君なのです。
オマエは幸せか
その問いに、私は答えました。
幸せは相対的なもので、個人的なもの。
あの頃と比べたら、ずっと幸せ。
幸せと感じるかどうかは、本人の感じ方次第。
瞬間的な、細切れの、幸福感をかき集め
保っていた頃と違い、今は楽しく笑う時間が増えました。
だけど、心の奥深くで、いつまでも消えず
いらだつとすぐに顔を出すモノ。
それに気づかないふり、今のままが楽だと思い。
だけど、だけどの繰り返し、揺り戻しでした。
仕事が忙しい君に、読んでもらうのは気が引けました。
でも、口にすると、思っているものと違うほうへ
流れていきそうだから、書きました。
出した後、読み返しました。
泣きながら読み返しました。
どうして悲しいのかわからないのに、泣きました。
2004年09月13日(月)
友達からの知らせ
いつも仲が良かった10人。
そのうちの一人は、イタリアに住んでいる。
2年前、日本に戻っていたとき出産をどうするか悩んでいた。
みんな好き勝手に言いたい放題した。
そんなことができるのは、高校からの長い付き合いだから。
その彼女が妊娠したらしい。
産むなら日本にいるうちに、と言ってたのに。
イタリアに戻った途端のおめでた。
おめでとう。
教えてくれた友達の、メールの最後に
私の住所を知らせるようにとあった。
すっかり忘れてた。
ここの住所を誰にも言わなかったのは
逃げ出した時に、なかったことにしたかったから。
あの子への手紙も投函した。
最初に住所を教えるのは、あの子にだと思っていた。
ようやく果たした。
だから、友達にも連絡しよう。
2004年09月12日(日)
旅かもしれないものの区切りに
少し前から、中島みゆきの歌詞の一部が
リフレインしている。
聞き始めのとき、冗談交じりに君に言った。
そっか、私はまだ旅の途中なんだ
何、言ってんだよ
笑いながら言ったから、会話はそこでおしまいだった。
だけど、ずっと歌が繰り返し流れてくる。
珍しく風邪をひいたみたいで、頭が重い。
ぼーっとしたまま、けじめをつけないといけないと思った。
けじめというか、一区切りというか
とにかく、私が何故ここにいるか、どうして戻らなかったか。
事実を全部書けないなりに
きちんと説明しなければいけない。
あの子には聞く権利がある。
私がうやむやにしたままの義務。
あの子からは、全く連絡がない。
無言の非難だと思う。
前の場所の異邦人気分は、ここでは感じない。
何かあれば、すぐに逃げ出そうと構えていたけど
それもなくなった。
これも書く気になった理由の一つ。
拙い子供の言い訳のような書き方になった。
偉そうに書きたくなかったし、ごまかしや、大人の事情を
振りかざしたくなかった。
読み返すと幼稚園児が書いたような文章になった。
便箋3枚に、心配させないように、言葉を選んだ。
書こうと思い出したのは、3ヶ月単位のカレンダーを
見たから。
11月のカレンダーを見て、驚いた。
もうすぐだと思った。
こんなに早く、日が経っているのに驚いた。
だから必死で書いた。
私には珍しく、暗喩も皮肉もない文章。
二重三重の意味はなく、思ったそのままの言葉で。
自分の気持ちばかりを押し付けてくる
あんな親にはならないように。
何度も、ごめんなさいを書いた。
旅の途中ではないと思いたい。
でも、ここが終の棲家とは思えない。
だけど、今、いるのは、ここだから。
2004年09月11日(土)
情愛
柔らかい言葉を投げかけると
柔らかい言葉が返って来る
優しい言葉で接すると
優しい言葉が返って来る
暖かいまなざしを投げかければ
暖かいまなざしで微笑みが返って来る
短い言葉で返事をすると
短い言葉が返ってきた
心を篭めて書いたから 長い言葉はいらない
だから心の篭った短い返事が返ってきた
遠いところにいる
だけど 心に触れた
愛情が情愛に変わろうとしている
2004年09月09日(木)
一緒に
ずっと『ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還』が
見たかった。
レンタル開始当日に行ったけど、1本も残ってなくて
しばらくは無理かなと話してた。
君が仕事の参考にするために、ビデオを借りてきた。
VHSを6本くらい。
TUTAYAに行くのに、私も一緒に行きたいと言った。
仕事中だし、仕事用に借りるしと言って、連れて行って
もらえなかった。
帰ってきて、すぐに借りたビデオを観た。
私は他に借りたものは見なかった。
仕事用だと言われたし、他に借りたのは
彼の好きな『歴史は動く』だと言ったから。
しばらくして、DVDが入ってる、もう一つの袋を見つけた。
DVDも借りたの、何?
見てごらん。
袋を覗いて、君に飛びついた。
今日はそろそろおしまいにしよう。
珍しく君が早めに仕事を終えた。
私は嬉しくて、一足先に会社を出た。
夕食の買い物をするために。
食後のデザートや梨も買った。
とても楽しくて嬉しかった。
たまに、君は「少し上手」を発揮するね。
ありがとう。
2004年09月08日(水)
警報
NHKのアナウンサーが、興奮しているのを初めて見た。
時刻は11時57分。
その5時間前の速報で「津波はただちに来ます」の
テロップも初めて見た。
台風が次々にやってくる今年。
知らなかったが、私の住んでいるところも避難勧告が
出ていたらしい。
震度4、震度5の映像を見て、それでも緊張したまま
目は釘つけ。
震度4なら、あの大震災の余震と同じ程度。
だから大丈夫、大丈夫。
だけど眠れなかった。
最初の地震が午後7時、次が5時間後。
もし3回目があるなら、5時間後かも。
そして夜明けのあの時を思い出す。
だから午前3時まで眠れずに、テレビを見ていた。
大丈夫だよ、心配しないでいいからね。
私は何度もメールをしようと携帯を見つめ
しないまま気疲れで眠ってしまった。
2004年09月06日(月)
毎日の電話
君から、日に2回電話がある。
ほとんどが、「何かあった?」の問い合わせ。
その何かは仕事上のこと。
そして君のいる場所が、激しい騒音に囲まれた中なので
ほとんど聞き取れない。
オレオレ詐欺が新手の手法を次々に考え出すらしい。
でも最初の一言の「俺、俺」の声は、身近な人間だと
わからないものなんだろうか。
「もしもし」でも「おれ」でもいいけど
一声聞いただけで、私は誰からだかわかる。
切羽詰った演技でかけてくる赤の他人の声は
つい惑わされて騙されてしまうのかしらん。
知ってる相手にわざと「名を名乗れ」とか
「さて、どちら様でしょうか?」と言うことも多い私。
騙されてしまうのは、高齢者ばかりだとしたら
耳が遠くなってるんだろうな。
*** *** *** *** ***
「読みたくなければ読まなければいいの」っていう意見は
専業主婦に多い、ふざけた考えだと、どこかにありましたが
私は賛成です。
以前、不思議なサイトを教えられました。
全身、煌びやかなお姫様衣装に身を包んだ女性の画像が
あちこちにあり、もちろんそれはサイト管理人のもので。
熱烈なファンに囲まれ(掲示板には賛辞の嵐)ていました。
そんな彼女が、声高?(もとい太文字)で書いていたのが
誹謗中傷は許しません、アラシは確固たる対処をします。
執拗なら警察に訴えます、でした。
私は2度とそのサイトを見に行きませんでした。
人それぞれ、価値観の違い、見たくなかったら行かない。
「すごいですね、さようなら」では、どうしていけないのか
わからないです。
2004年09月04日(土)
両刀使い
一昨日の「臭」と昨日の「加齢」を合わせて
「加齢臭」について書こうと思ったが
胸が悪くなりそうなので止める。
先月からMacとWindowsを並べた前に座っている。
右にMac、左にWindows。
それぞれのキーボード、マウス、モニター。
今もまだダメダメなのが、Macのキーボードの配列と
日本語変換ソフトのATOK。
カタカナに変えるとき、ファンクションキーを押す癖が
あるので、Macでも無意識にやってしまう。
ある場所にあるはずのFキーがない。
(あるんだけど位置が違う)
アップルキーってなんだ?
Ctrlキーを押してるつもりがcaps lockを押している。
なんでキーボード自体が反り返ってるんだ?
Macしか使ったことのない人にとって
「右クリックってなんだ?」は、よくある話らしい。
だけど、Windowsに慣れた私には、ごみ箱やアイコンが
右にあるのにようやく慣れたところ。
下からびょんびょん出てくる丸っこいのは好き。
ネットに入ると、おしゃれサイトが目に付く。
この場合、ほぼMacユーザーの作品。
こんな鼻は利くようになった。
スクロールバーのカスタマイズ。
これは絶対にWindowsユーザーの作。
だってスクロールバーをいじっても
Macでは表示しない。
ちなみにマウスは右クリックできるもんを
Macでも使ってます。
Ctrlキーを押しながらクリックって技を
いち早く覚えたのに残念。
昔、ATOKを一瞬だけ使ったことがあるけど
気に入らないので、すぐに止めた。
相性が悪いらしい。
なのに、Macにはその宿敵ATOKが入っている。
まず、Macでは文章は打てません。
私には、変換できません。
Macで変換のお勉強とWordを起動して
思いつく限り文章を打ち込む。
平仮名だけで済ますわけにはいけませんか?
それくらい、私がすると変換しない。
きーっとなって、約2分でお勉強終了。
「Macは直感的」だけど「私の直感」とは
だいぶ隔たりがあるようだ。
ダブルモニターで作業してる君。
Macのマウスを操作して、Windowsのモニターまで
移動させようと無駄な努力をする。
はっと気づくけど、日に2回はやってしまう。
私も2日に1回はする。
私のほうがまし?
左手でWindowsのキーボードを触り
右手にMacのマウスを持って、両方の画面を見ながら
操作してるとき、「なんかかっこいい」と
自分に酔いしれますが、君には無視されてます。
2004年09月03日(金)
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