デート延期
やまからデート延期のメールが来た。
楽しみにしていたのでがっかり。
反面、少しほっとしている。
彼に、ここまで気持ちが戻ると思っていなかったから
外で待ち合わせして、「お宅訪問」も予定に入っていた。
最初のデートで、お宅訪問が実現していればよかったのに。

ここに来てから通いだした美容院。
そこで最初に担当してくれた人が、近所の店情報を
教えてくれる。
今日も教えてもらった通りに行ってきた。
商店街が延々と続き、人もたくさん。
食料を買うつもりが、衣類ケースを買ってしまった。
担当のお兄さんには、シャレたバーも教えてもらった。
今度一緒に行こうよと何気なく言ったら、どぎまぎさせ
たようで、その困った顔が可愛らしかった。

彼には、やまとのデートが延期になったこと
美容院のお兄さんにあれこれ教えてもらったこと
全部話した。
電話で話すと、どれだけ時間があっても足りない。
メールでへこんだことを書いても、声を聞くと
明るくなってしまう。

さっきから雨が降っている。
今夜は寒くなるらしい。
足元が冷えてしかたないので、モニターとキーボードを
コタツに移動した。
テレビのチャンネル設定を試しに変えてみたら
ケーブルテレビの電波が入った。
画面は見られないけど、音楽専門チャンネルを受信する。
モニターを見ながら、音楽を聴いている。
ちょっと得した気分。

2005年02月18日(金)

歯ブラシ
明け方まで彼と話していた。
彼の不安は、いつ君が部屋に来るか。
毎日私は、定時になるとさっと会社を出る。
君が行ってもいいかと言い出せないように。
だけど、君も言い出すそぶりを見せない。

君が来なくなって、どれぐらい経つのか忘れてしまっし
一緒に眠ったのが、いつかも思い出さない。
本当は覚えているのだけれど、不快感が募るから
封じ込めた。

彼は私の君に対する心が、急速にさめたと驚いている。
表面的にはそう見えるけれど、あの場所にいた頃から
徐々に下降し始め、どこにも行き場がなく諦めていた。
一人になればよかったと何度も思い
どこに行っても同じことだと思い直した。

12月にやり取りしたメールを読み返した。
彼も私も、通り一遍の世間話をして
気持ちを見せないように努力している。

1月に再会して、一気に抑えていたものが溢れ出した。
やまに再会した時に、感じなかった愛しさと恋しさ。
彼も、もう一度逢うことで自分の気持ちを確かめようと
したのかもしれない。

私は彼が来たとき隠した、君の私物を
一度は元通りにした。
だけど目に入るたびに苦痛で仕方なく
また一つにまとめて、クローゼットにしまいこんだ。
君の衣服は、全て会社に持って行った。

彼は仕事と私を選べと言われたら、私を選ぶと言った。
彼は人と話すことを楽しむようになり
どこに行っても、やっていける自信ができたそうだ。

彼はPCを見られたら、絶対に疑われると
言ったけど、君が今後この部屋に入ることはない。

ここに来てから買った、歯ブラシ立てには
彼と私の歯ブラシが並んでいる。

2005年02月17日(木)

待ち遠しい週末
やまから、ようやくメールが来た。
会社のネット環境が、おかしいらしい。
今週末の待ち合わせ時間をまだ決めていない。

アキバはもういいって思う。
まだ行きたいところが、たくさんあるのに
アキバ出動回数が突出している。

彼には既に報告済み。
やまとデートしてくるねと言ってある。
やまがいるから東京には行きたくないって
いつ言ったか覚えてない。
彼は私がそう言ったのを覚えていて
どうして、またデートするのか不思議そうだった。
詳しく説明した。

やまは友達。
エロい話ができる男友達、とは
さすがに言えなかったけど。

彼は今、パソコン組み立て中。
それを中継してくれているけど
いろんな窓を開いているから
いつのまにか隠れて、私は見るのを忘れてる。
そんなに、じっと見つめててもね。
これも内緒。

今日は寒かった。
でもこれは去年の10月ごろ、一度経験済み。
明け方の揺れは大きかったな。
これ以上の揺れも経験済み。
動じなくなった自分に驚いている。
反対に君は眠れなかったらしい。
今頃そんなことを言ってもね。
あの時の私の恐怖を無視したくせに。

彼に昨日の憂鬱を説明した。
本当にイヤ。
今日はひたすら沈黙して仕事に没頭。

早く週末にならないかな。

2005年02月16日(水)

嫌悪
静かな場所から、にぎやかな場所へ
現実だけでなく、仮想現実の世界でも。
現実と同じで、日陰も日向もある。
どう歩くかは本人次第。
おもしろがって楽しもう。
Sさん、ありがとね。

昨日、今日は休むからと、全くわけのわからない
メモを残して、行方不明になっていた君。
今日聞いても言葉を濁した。
深追いしない。
なんとなくわかっているから。

帰り際
 もう帰るの?
と、久しぶりに言われた。
1ヶ月近く、さっさと帰っていたのに。
当面の問題を回避して、気分よくなったらしい。

少しづつ近づいてくるのに
後ずさりして、距離を取る。
手が伸びてきた。
振り払った。
思わず触らないでと言ってしまう。

理由を問われ、不潔だと答えた。
ウィルスだの細菌だの、頭に浮かんだ単語を並べた。
匂いについて、単語を並べた。
生理的な嫌悪を一度持つと、絶対に無理。

私は潔癖症じゃない。
PCのほこりを彼に叱られたくらい。
でもね、口腔内の腐敗臭は
何億もの細菌が増殖していくさまををイメージさせる。
そしてもう一つの腐敗が浮かんでくる。

2005年02月15日(火)

前途多難
振り回された一日。
気分が落ちた。
泣きながら仕事をした。
一人でよかった。

夜、彼から詳しい事情を聞き
相変わらず学習能力のないバカ女と宣言した。
こんなふうにはっきり言えるようになったのは
彼と再会して、思うことを隠さないようになったから。

前途多難。
だけど今までとは違う。
彼は必ず話してくれるようになった。
考えながら打っている様子がわかる。
言葉を選び、タイピングが遅い。

二人ともまた寝不足
それでもいい。



2005年02月14日(月)

恋情
彼の問題は、私が思っていたことではなかった。
青天の霹靂のような新展開。
彼から詳しい事情を聞いた。
2日続けて、仕事どころではない騒ぎにあい
それでも深夜に話してくれた。

そして、今日また長いメールが来た。
私は時間をかけて返事を書いた。
彼は苦しみながらも、私の傍にいられないことを
嘆き、私に我慢させて寂しい思いをさせていると
謝ってくれていた。

今の我慢は、未来の喜びに繋がる。
あてもなく希望もなく「今」だけを生きていた
息苦しいあの頃とは違う。

彼から写真が届いた。
髪を切った彼は微笑んでいる。

去年の12月、彼はメールや電話で連絡を取り合い
友達でいようと思っていたそうだ。
私が幸せでいるなら、私への思いを持ち続けながら
今の生活を続けようとしていた。

やまに感じる友情は、彼には持てない。
彼の顔を見て、彼の声を聞き、彼に触れた
再会は、友情ではなく恋情だった。

私は二度と彼を失いたくない。



2005年02月13日(日)

思い込みと現実
久しぶりに人様の書いたものに触発され
ここ最近、君について私の気持ちが急激に変化し
たことと重ねてみる。

いつからだったか、君の顔が変形しだした。
プライベートでそういった状態になった人を
過去二人知っている。
そのままにしておくと、鼻の高さまで腫れ上がるし
自然に治るものじゃないから、治療に行くように勧めた。
こういった状態になった人に対して、私の態度は薄情だ。
ふだんから偉そうに上からものを言ったり、薀蓄を垂れる
のが好きな人に対してはなおさら。

素人判断をあれこれしてる間に、悪化しますよ。
私の知る範囲の薄っぺらな知識を披露して
お大事になさいませと、あっさり言って帰宅していた。
栄養状態が悪いことも、昼夜逆転の不規則な生活も
言い出せばきりがないけれど、私は何も言わない。

私たちの最初の頃ならどうだったろう。
仕事上だけの付き合いなら、もっと同情していただろう。
去年の秋、君が入院する羽目になった時、私は心配して
鬱陶しがられた。
愛だの恋だの言ってられるヤツはいいよな、と言われた時
最初とはあまりに違うので落胆した。
あれこれ積み重なって、私は君に愛想を尽かした。
そして東京に来てからの君の態度、行動、言葉
だらしない習慣を知り、私の気持ちは完全に離れてしまった。


恋人は恋する人だろう?
愛人は愛する人、だからあいびとと呼ぶよ。
こう言って私をあそこから連れ出し、一生守っていくと
言ったのは、はるか昔のこと。
彼からのメールは、これを意識したものだった。
いつまでも恋人でいようね。
恋する気持ちを忘れたくないから。
今は3年半前に出会った頃のような気持ちでいる。

君の言う「あいびと」は、家政婦か女房役を
させるためのステキな口説き文句だった。
「愛人」と書いて無理やりに「あいびと」と読ませても
長続きしなかった。

恋はいつか冷める、愛も薄れる。
よい面だけを見て、気になる面に目をつぶるか
気づかないのが、恋愛の最初だけれど。
ドキドキもなく、渡りに船だろうと言い放った君。
これが君と私の関係の本質なのかもしれない。

彼から取り急いだ様子のメールが来た。
仕事するどころではない何かが起こったらしい
怪我したわけじゃないから心配しないで。
私たちが何か行動を起こすと、必ず敏感に反応する影。
理由は書いてなかったけれど、過去の経験から
察してしまう。
ただ以前と違うのは、こうやってメールでごめんねと
謝り、後日詳しく説明するとあったこと。

2005年02月12日(土)

あなただから
ケータイに彼からメール。
彼はヘアカットしているところだった。

最近、誰がタイプと聞かれ、高橋克則だと答えた。
彼とは全く違うタイプ。
俺のどこがいいのと聞かれたとき、あなただからと言った。
それは彼にしたら答えになっていない。
髪を切っていると聞いて、短くしないでほしいと
返事した。
彼の好きなところは、さらさらの細い柔らかな髪だと気づく。
彼は見つめられるのを嫌がる。
私が見つめてしまうのは大きな瞳、長くて濃い睫だから。

細くて、しなやかな肢体。
私を軽々と抱き上げる力。
厚い胸板。
一晩中腕枕をして、私を抱き寄せて眠る。
美しい顔、整った顔。

でも、それを言い出すと外見ばかりになってしまうし
もっと美しく垢抜けた男性は、他にたくさんいる。
だから、あなただからと言った。

PCを初期化してもらい、彼にもらった壁紙をなくした。
入念にバックアップを取り、彼も何度も確認してくれたのに。
彼がくれた寄り添って泳ぐ2匹のいるか。
その代わりのものを考えた。

自分で作ればいいんだと気づいた。
彼がプレゼントしてくれたソフトを使えばいい。
元の画像は置時計。
二人のこれまでの時間、これからの時間。
過ぎた時に思いを馳せ、未来へと続く時へ思いを込めて。
完成したものを彼に送った。
色違いにして、私は自分のモニターを飾った。

お揃いで何かを持つことは、彼と出会うまで
誰ともしたことがない。
野暮ったくてみっともないことだと思うし
彼以外となら、今でも絶対にしない。

あなただから、あなたが恋しい。
あなただから、私はしたことのないことができる。

2005年02月11日(金)

二度と失いたくない
12月、彼はよりを戻そうとは考えなかった。
私も、もう一度逢えたら、それでいいと思っていた。

1月、彼は私を取り戻そうと決めた。
私も、変った彼にまた恋し、戻りたいと痛切に思った。

2月、彼は私との暮らしを目標に動きだした。
私も、「今」だけでない希望を見出した。

昨夜、彼の書いた一節がどうしても気になり
その部分だけを先に返事して欲しいと書いた。
以前の彼なら、返事は後回しになっただろう。
今は、1時間も待たせたね、ごめんねと
別送でメールが来る。
すぐに返事をくれ、私が誤解した部分には、
詳しく書き直してあった。

それを読みながら、やはり前までの彼とは違うと
再度思う。
私からの返事が途切れると、彼はメッセンジャーを
起動してほしいと言ってきた。
読んで誤解は解けたけれど、私は返事をなかなか書け
ないでいた。
12月、まだ素っ気無いメールだったのが
1月に逢ってから不安、心配、気遣い、思いやりに
溢れるものになっていた。
彼からのメールを読み返していると
すぐに時間が過ぎてしまう。

忙しいのに、仕事を中断し私の気持ちをほぐそうと
言葉を重ねてくれた。
 誤解させないように正直に話すのは難しいね

私は彼の優しさと愛情に目が眩み
重大な問題を忘れていた。
一瞬で、過去に感じた焦燥と痛みが戻った。
彼は私が切り出した時から覚悟していたようだった。

 どちらを失っても傷つくよ。
 だけど、ようと生きて行きたい。
 ようを二度と失いたくない。

モニターの前で、無言で泣いた。
去年の3月に撮った彼の写真を思い出した。
今まで見たことがない悲しげな寂しげな
弱々しい笑顔を浮かべていた。

 だって、寂しかったし悲しかった。
 ようが消えてしまったから。
 無理に笑おうとしてもダメだった。

写真の中の彼は、頬がこけていた。

 眠れなくて、食べられなかったからね。
 今は元に戻ったよ。

そして今夜、彼からの電話。
もっと長く話せるように、彼は携帯のプランを変えた。

 今夜は帰ったらすぐに寝てしまうつもり
 明け方まで仕事したから、もう限界だよ。
 だけど、メールの返事は書いてね。
 ほら、他の部分に返事もらってないよ。

私からの長いメールを楽しみにしてくれるようになった。


2005年02月10日(木)

彼を
私は君の目を見ない。
君のほうを見るときは、焦点があわない。
君の洗濯物を持ち帰りたくない。

触れてもらいたくないし
傍に寄られたくない。

お昼に外食しようと出かけても
どうでもいいし、楽しくない。

モニターの前に座っていても
何もすることはないし
何かをしたいとも思わない。


彼に対する疑問は、すぐにぶつけた。
すぐに返事が返ってくる。
前は、眠い、そろそろ終わりにして明日にしてと
言ったのに、今は時間をかけて答えてくれる。
眠くても、疲労が溜まっていても。

私を取り返すためだけにしているんじゃない。
すでに気持ちを取り返している。
今まで気づかなかったフリをしていたけど
これからは絶対にしない。
私の望みをはぐらかさずに受け止める。
自分の考え、思いをきちんと話したい。

どうすれば信じてくれる?
メールも、電話も減らせばいい?
俺はどうすればいい?

一緒にいることを目標にしているんじゃない。
一緒になってから、できることを目標にしている。

ようのために、俺が作ったPCを誰にも触らせないで。
MACは興味がないわけじゃない。
だけど買うなら、一緒にいられるようになってからにして。
そして使い方を教えて。

幸せにしてあげるではなく
変らなかった彼の言葉。

一緒に幸せになろう。
迎えに行く準備ができたら、はっきりさせる。
不器用だから同時にはできない。
今度こそはっきりさせて、ようと生きていく。

私は愛されるだけより、愛するほうを選びます。
私は二度と彼から離れない。

2005年02月09日(水)

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