仕草
甘えられるから。
甘えてくれるから。

私のどんなところが好きの問いに、彼の答え。
私たちは、言葉より仕草で愛を示す。

交わす言葉は多い。
愛している、大好きだから、逢いたい、抱きたい。

甘い余韻に浸り思い出すのは、彼の仕草、彼を見つめる眼。


声。
一緒にいると安心する。

俺のどんなところが好きの問いに、私の答え。
逢うと愛の言葉は少なくなり、お互いの体温を感じ合う。

離れている時の、臆面もない愛の言葉は私を穏やかにし、暖かくする。

彼に逢いたい。
触れたい。
ほっとしたい。

2005年09月01日(木)

異臭
仕事をしたくなくなって、どれぐらい経ったでしょう。
会社に置いているカーディガンを持って帰ってきました。
換気ができない社内に、毎朝入る時は息を詰めてから。
少しでも野菜を取ろうと、ペットボトルの野菜ジュースを
見るたびに悲しくなります。
こんなに頑張っている人を、嫌悪してしまう自分が嫌です。

持って帰ったカーディガンを、洗濯機の上に置きました。
部屋のあちこちで、私のものでも、部屋のものでもない
異臭が漂いました。
匂いの元を真夜中に洗濯しました。
そしてまた眠れなくなりました。

彼に話すと末期症状だねと言われました。
私だけ先に大阪に帰るのがいいかもしれないと。
解決策は浮かびません。
ずっと前に一人で動かないと決めました。
同じ過ちを繰り返したくないのです。
動く気力も体力もなく、その後の生活に不安を抱えたまま
やみくもに動きたくありません。

自分の顔を接写してみました。
鏡に映った私と、レンズが捉えた私は全くの別人でした。
おおげさに口角を上げ、表情を作っても観るに耐えないものでした。
疲れて精気のない不機嫌そうな顔がありました。
人から見た私は、こうなんだと思いました。
その2日後、会社に訪問者がありました。
 彼女は20代?
私が帰った後、こう言ったそうです。
口のうまいその人のお世辞は、私をより打ちのめしました。
とげとげしい言葉でしか話せない私は、
その人の目、腐ってるんじゃないの?と言いました。
腐っているのは私なのに。

真夜中に、戻れるならいつの頃がいいか考えてみました。
いつがよかったのか、どの時代を浮かべても戻りたいと
思えませんでした。
どの時代をやり直したいか、考えてみました。
私が私でいる限り、ダメだと思いながら同じことをしてしまいそうで
だから、今までやり直したいと思わなかったことに気づきました。

こんな私を愛してくれる彼がいます。
こう思えば感謝しなければいけないでしょう。
それでも彼を信じきれないのです。
自分と彼のこれまでを振り返ると、もういい加減にすれば?と
囁く誰かがいるのです。
他の誰も欲しくない。
彼だけを欲しながら、何もかも投げ出したくなります。
恋しいのは彼だけなのにです。

2005年08月31日(水)

知り合う機会
必要な時以外は、外に出ない。
どこかに行こうと決めてしまうと、予定を立てたり
準備を始めるんだけれど、ぶらっと出かけようと思わない。
私に必要なのは、雑踏そのものでなく、雑踏や人のざわめきを
感じられる場所。
自分が何かしたいと思ったときに、それがすぐに提供される場所。

彼と話していて、深夜から出かけても何もないよと言われた。
あるんだな、それが。
街は、どこも不夜城。
昼間と同じくらい人が溢れている。
彼の心配は、出かけて誰かと知り合わないかということ。
出かけないから、誰とも知り合わない。
大丈夫だよと返事した。

何の話からか、私は幸せになりたいだけと言った。
すごい言いようだなと、言った後に気づいた。
「だけ」なんてね。
幸せになることが、いかに難しいか。
それを簡単に「だけ」なんて。

去年と比べれば、ずっと幸せ。
一昨年よりも、もっと幸せ。
比較すれば、今の私は幸せ。
幸福は相対的なものじゃないはずだけれど、人との比較ではなく
自分の人生のA点とB点を比べることは悪くないと思う。

「もっと」を焦って望まないように、彼のことばかりでいっぱいに
ならないようにしようと思う。
彼に言うと、冒頭の話になったんだった。
出かけて他の人と知り合うのはダメ。
俺が幸せにすると言った。
昔は、一緒に幸せになろうと言った。
新鮮だったけれど、幸せにすると言われたほうが頼もしく嬉しかった。
私は彼に何ができるだろう。
彼の最大の要求は、正直言うと荷が重い。




2005年08月28日(日)

色気





ふと目に留まったウィンドウディスプレイ。
どこかのアパレルメーカーとアーティストのコラボ。
私は写真を撮っただけ。
アーティストの名前を調べると、大谷リュウジさん。
先日書いた、digmeoutのメンバーだったことを知った。

PCの画面で見るより、実物のほうがずっと迫力があったのは当たり前。
自分の目で見る機会があったことに感謝。
実は、digmeoutを知る以前に、この写真を撮っていた。
商業主義的といえば聞こえは悪いけれど、かっこよければそれでいい。

私の思うかっこよさには、色気も含まれる。
色気とはなんだろう。
日本画の技法で描かれた、裸婦の絵があった。
女性の裸なのに色気がなかった。
モデルのポーズは挑発的だったにもかかわらず、面白味のないものだった。
はっきり覚えていないけれど100号近い大きさだったから、
ひたすら迷惑が先に立ったせいかもしれない。
作者に色気がなかったからかもしれない。
(身内の作品なので遠慮無しです。)

モノに色気を感じるように、人にも色気を感じる。
彼と初恋について話した。
彼は若かった頃の私を見てみたかったと言う。
若かった頃の私は、全く異性から異性として見られなかった。
一緒にいて楽しい友人、仲間。
異性が感じる女としての色気がなかったんだろうと思う。
今はどうなのかと考えれば自分ではわからない。
性格が丸くなったわけじゃなく、相手の話に微笑みながら
相槌を打つ一方でもない。
彼がいいと言ってくれるんだから、何かしら彼に見えるものは
あるのかもしれない。
万人受けはきっとしない。

私がとても色気を感じたのは、今は亡き太地喜和子さんと
映画「羅生門」の中の京マチコさん。
同じ女なのに、ドキっとする艶やかな色気を感じた。

2005年08月26日(金)

合鍵
彼と合鍵の話になった。
 まだもらってないけど、いつくれるの?
彼の口から聞けると思ってなかったから驚いた。
前は欲しがらなかった。
持っていても、私のいない部屋に入ったってしょうがないとか
いろんな理由をあげて、いらないと言っていた。
私も、自分がいない時に、部屋に入られるのはちょっとねと
思っていたから、ちょうどよかった。

今の部屋の鍵は精巧らしくて、合鍵を作った店の人が
落としたり、ぶつけたりしないようにと言っていた。
入居時は、大家さんや仲介会社は持っていないと言われ、
たった1本オリジナルだけ渡された。
大家さんや仲介会社が持っていないなんて、信じていないけどね。

オリジナルは部屋を出るときに返すために、契約書と一緒に
保管している。
2本作った合鍵は、普段私が使うためと、予備のため。

昔いた部屋に入居するとき、ディンプル錠をつけた。
これはピッキング対策に有効だと、仲介の不動産会社に薦められた。
ごくふつうの、防犯上役に立たない鍵の4倍の金額だった。

その部屋を出るとき、退去時に立会いの会社の人が来た。
そこで鍵の話になった。
 どんな鍵をつけても一緒だよ。
 日本の玄関扉は外開きでしょう。
 蝶番が外についてるってこと。
 この蝶番は、ピン1本でプロならはずせるんだよ。
 つまり、扉ごとはずしちゃえば、鍵なんて関係ないんだ。

この話を聞いて、がっかりした。
高価な錠をつけたのになあと。
でも、しばらくして思い直した。
ピッキングは多いけれど、玄関扉ごとはずす泥棒の話を
聞いたことがない。
聞いたことがないだけで、いるのかもしれないけれど。

大阪にいた頃、オートロックをバカにしていた。
友達の住む分譲マンションが、オートロックだった。
総戸数が多い高層マンションで、玄関ロビーは豪華。
鍵がないと入れないって防犯上はいいけど、不便。
なので、非常階段の出入り口が24時間開いていて、
そこから宅配も、子供の出入りも。
低層階の住民は、そこから出入りするのが普通になっていた。
意味のないオートロックだった。

とにかく今度から高価な鍵をつけるのはよそうと思った。
そして今の部屋。
オートロックなので、鍵がなければ入れない。
いつでも開いている非常口もなし。
ごみだしするのにも、鍵を持って出ないといけない。
泥棒も勧誘もセールスも入ってこられない。
本当のオートロックとは、こうだったんだと感心した。

今度彼に逢ったら、鍵を渡すと約束した。
私のいない時に、部屋に入られてもいいと思えるようになったし
彼に持っていてもらいたい。
何かあったとき、真っ先に部屋に入ってきてほしいのは彼だから。

2005年08月25日(木)

今がいい
半年ほど前に、更新が止まった日記を読んでいた。
読みながら、登場人物の男性に腹を立てる。
そして彼に、こんなひどい男性がいるんだと話す。
 本当にひどいヤツだな。どうして付き合ってるんだろね。

本当にどうしてなんだろうね。
読み手はみな同じ感想を持ち、もどかしさと苛立たしさと
これからどうなるんだろうと期待する。
直接メールを出して、意見する人もいたらしい。

本当にどうして別れないんだろうね。と彼に言ってみた。
本人がいちばんよくわかっているはずなのに。
それは以前の私に寄せられた言葉だったから。
自分のしたことを忘れていない彼は、ひどいことしてたよねと。

前は、よくこれだけ次から次に起こるものだと、我ながら感心し
読み手にすれば、もしかしたら創作ではないのと思っても仕方ない
ほどいろいろあった。
書かないと気が済まなかった。
ぶちまける相手を、不特定多数の見知らぬ人にして、
彼には言わないまま過ごした。
日記に書くことで自分を見つめなおし、彼に言うのと同様の慰めを
他からもらっていた。
彼に直接言わないので、私の気持ちが、彼に伝わらなかったのは
当然だった。

改めて思うのは、周囲がどれほど熱心に忠告しても
理不尽だと気づいていても、ひどい目にあっていると知っていても
自分が納得しない限り、現状維持だということ。

今、彼とのことだけを書かなくなり、書いたとしても
詳細ではないのは、彼に直接話すようになったから。
解決や理解を他に求めるのではなく、当事者である私たちの間で
話し合えるようになったから。

別れや嫌われることを恐れて何も言えず、飲み込んでばかりいると
次へは進めない。
相手の心に伝わる言葉を選び、話すことは難しいけれど。

Sちゃんから、質問をされた。
彼に連絡するのに、メールと電話どちらがいいでしょうか?
どっちでもお好きなほうでどうぞ。とまずは言ってみた。
声を聞きたくないの?とこちらから質問した。
聞きたいですとSちゃん。
じゃあ答えは簡単でしょう。
自分はどうしたいか気づくための、ほんの少しのお手伝い。

こんなことを言ったら、嫌われてしまうんじゃないか。
こんなことをすると、離れてしまうんじゃないか。
私と彼は、こんな段階を通り過ぎた。
懐かしい初々しさはなくなったけれど、今がいい。

2005年08月23日(火)

彼の傍で
朝から顎が痛いので、マッサージをしながら、何度も大きく
口を開ける。
仕事をして、まっすぐ帰ってきて、彼に「ただいま」とメール。

彼に仕事のことで質問されるが、質問文自体が異次元の言葉。
「小学生でもわかるJavaScript」では間に合わない。
今まで避けて通ってきた、たまに読んでもちんぷんかんぷんだった
コーナーへ行ってみることにした。

10ページを過ぎたあたりから、算数が数学に変化する。
日本語のような、そうでないような不思議な文章は
高校時代に感じた「私には別世界」の再現。
以前は、全く右から左だったものが少し頷ける。
そんな気がしただけかもしれないけれど。

目が痛くなったので、モニターから印刷物へ。
役所の広報を読む。
予防接種、人間ドック、ボランティア募集、文化施設、行事、
フリーマーケット、スポーツ教室。
社会福祉から講演会まで、読んでいるのを彼に聞いてもらった。
読みながら、ネットで役所のサイトに行き、いつのまにか
モニターと広報の往復で、目を休めていない。

深夜零時過ぎ、彼の仕事は終わらない。
3年前もこんなふうに、彼と話していたことを思い出した。
モニター越しに会話する。
今も以前も同じように過ごしている。
それが嬉しい。
一緒に暮らしていたら、もっと早く帰って来てと文句を言うだろうか。
それとも今のように、ぽつぽつと話しながら傍にいるだろうか。






2005年08月22日(月)

相変わらずの毎日
夏休みが終わり、明日から仕事。
急に暑くなったので身体がだるい。

彼とは相変わらず。
気分を悪くしたり、させたり。
ケンカのようになったり、仲直りしたり。
進歩がない。

最近ネットに繋ぐ時間が減ったのが、変化といえば変化。
一番時間を使っていたのが、ドラクエIII。
どうでもいいことに時間を使えるのは、贅沢かもしれない。






2005年08月21日(日)

何度目の
夢の中で横風が吹いていた。
揺れて、揺れて。
地震じゃあるまいし、どうして風なのに揺れる?と思ったら
本当に揺れていた。
天井の照明器具から下がる紐が大きく揺れていた。
それだけ。
揺れてるなと見えない目で見つめ、両手をシーツに広げていた。

ぼーっとしたままケータイで時間を見た。
明け方まで起きていたので、頭がはっきりしない。
彼にメールした。
届かない。
そうだった、こんなときにケータイは役に立たない。

PCを起動してテレビをつけた。
彼にメールが届きすぐに返事が来る。
外ではヘリコプターのプロペラ音。
彼にニュースを伝えていると、頭がはっきりしてきた。
今回はずっと話していたので、落ち着いていられた。

どの局も最初は、すぐにガスを止めてくださいと繰り返した。
コメンテーターがこれを受けて、
「このおかげでガスを止めた方も多くいらっしゃったでしょうね」
震度が大きければ大きいほど、停電する世帯は多いんだよ。
賢くないコメントにがっかりした。

大きな地震に何度も遭っている地域なのに、安っぽい構造の
プール施設を作ったんだね。
何を考えてるんだろう。
何も考えてなかったんだろう。

彼と話していたおかげで、今日は平気で過ごせた。
口を大きく開けて、マッサージした。
落ち着いてテレビを観ていられた。
揺れている映像に酔いそうになった。

彼に逢いに行くことにした。
海辺のホテルに行って、ゆっくり過ごそうね。
一緒なら怖くないから。


2005年08月17日(水)

何もしたくない女と隠れたつもりの女
ここ数日、彼の声を聞いていない。
メールは、私の名前を呼んだもの1通。
PCを起動しなかったので、すれ違い。
Sちゃんと話す以外は、声を出さずに数日過ごした。
去年ほどひどくないし、平気になった。
それが理由ではないと思いたいけれど、社長と長めの会話をした。
私は相変わらずぶっきらぼうな受け答えだったけれど、長く話した
ほうだと思う。

何が発端だったかな。
いつでもシャワーを使えていいねと言われ、部屋を借りたら
どうですかと返事した。
一緒に住もうかと言われ、おっかぶせるようにイヤですと返事した。
そんなに忌み嫌わなくてもと言われ、「忌み」まではいってませんと返事。

攻守交替して、私が切り出した。
彼女、いないんですかと聞くと、いないと返事。
スカイプして、チャットして、友達多いでしょうと聞くと
彼女じゃないと返事。
ケータイに頻繁にメールが入るのにと聞くと、たまたまだと返事。

彼女作ったらいいのにと言う私に、彼氏できたの?と。
できましたよと言ってしまった。
うそー、俺を捨てて?
これで気持ち悪さに拍車がかかった。
こんな時の私は、息子が中学のときくらいの受け答えをしてしまう。
つまり、はぁ?
語尾は尻上がりで、ぶっきらぼう、そして小ばかにした声音。

念を押すように彼氏できたの?と何度も聞かれ
できましたよと繰り返した。
それに、季節が二つほど前に、きっぱり仕事だけの関係にと
言ったのを忘れたんですかとこちらも念押し。
そんなこと言ったっけと、いつものようにとぼけた返事。
友達たくさんいるでしょう?彼女も見つかるでしょうと言うと
現実にはいないと返事。

問答に疲れたし、これからの身の処し方だとか、給与は今月で
おしまいかなとか、こいつウザいとか、一気に頭の中に浮かんだので、
ヴァーチャルだけではなく、ぜひとも現実でお友達を作りましょうと
言いながら、後ずさりし、ごきげんようと会社を出た。
何もやりたくない病にかかっているので、この際やめてしまいたい。

*** *** *** *** *** ***

すっかり記憶の彼方に押しやられていましたが、
エリスさん消えましたね。
日記を閉じて、IDを一つだけ消して。
もちろん私には一言の言葉もなしのまま。
エリスをえりすに変えようと中身は同じ。
事なかれ主義、嵐が過ぎるまで消えたフリする主義は健在。

今ひとつ願うなら、彼女のPCがさっさと壊れてしまうこと。
あれだけ古いOSに性能以上のソフトを詰め込んで、酷使して
不調を訴え始めてから、はや2年。
流行のことをするには、無理がありすぎる。


私がHNを上げて、リンクまで貼り、決断を迫ったことは
これまでに一度もありません。
人は人、自分は自分。
どこでどんな騒ぎがあろうと、自分に関係なければ
現実でもヴァーチャルでも野次馬参加したことはありません。
暖簾に腕押しな性格だとはわかっていながら、やり続けたのは
怒りが頂点に達し、持続させられたからです。

彼女の文章は独特なので、どこかで見かけたら気づくでしょうが
何かまた起こらない限り、ここでは書くつもりはありません。
また、ここではネット上で知りえた情報のみを書きましたが
現実の彼女について、知っていること多数ありとだけ書いておきましょう。

万が一、また何かあれば、その時はネットではなく、リアルの世界で
対峙する所存です。
そして、ここで書くことはないでしょう。
5月以来の騒動の結末を、どこかで待っていてくださる人が
いるようですので、ひとまずご報告です。

2005年08月16日(火)

初日 最新

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