ぶらんこ
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2005年01月14日(金) 社会人

こころの学校でマラソンがあり、桜島まで行ってきた。
ほとんどの生徒は鹿児島側の桜島フェリー乗り場で集合だったが、わたしたちは直接、桜島へ出向いた。
せっかくだから、と、ぷーきーも連れて行った。


女子生徒ばかりの大きな塊を見ると、圧倒されてしまう。
女子だけ、とか、男子だけ、という世界というのは、やっぱり普通じゃないよなぁ。。。と、あらためて思う。
怪しく異様な光景。そして、滑稽。笑
おんなじ体操服を着た彼女たちは、グラウンドで、きーきーとお猿さんのような声をあげていた。
その中で、こころもまた、友達と嬉しそうにはしゃいでいた。
やかましくて、かわいい、お猿さんたち。


中学生のマラソンは3km30分以内、という規定だった。
30分なら楽勝でしょ。と、思って見ていたが、なかなか厳しそうな子も何人かいた。
あんなに辛そうな表情を見ていると、なんの意味があるんかなぁ。。。と疑問に思う。
個人の閾値以上のものに意味を見出すためには、それに見合ったサポートがなされるべきだろう。

30分以内に完走できなかった生徒は後日、追走があるという。
また、見学者や欠席者も、追走があるらしい。
なんだかなぁ・・・と、思う。
「義務」にしても、良いことってないと思うのだけれど。。。
そう呟くわたしに、こころは「マミィは走れなかったからね、わかるんだよね!」と、明るく笑う。


ぷーを連れていたので、こころの友人たちが集まってきた。
みんな、まだあどけない表情の子ばかりだ。
でもこの中に意地悪な子もいるんだよなぁ・・・と、しみじみ(こころには悪いがなんだか頼もしくも)思う。
少女たちの世界。

こころがわたしの毛糸の帽子を指差し、「ほらね、絵のとおりでしょ!」と言うと、みんなが笑い出した。
昨日、わたしの格好を絵に描いて見せていたらしい。なんなんだ。。。


こころの友人のお母さんに声をかけられた。
前にも何度か話したことがあるとても綺麗な女性だ。
今日も素敵な成り立ち。
わたしより歳が上なのか下なのか、てんで見当がつかない。
いつもしっかりした格好をしているので、年上にも思えるが、でもきっと年下なんだろうな、とも、思う。
女性の年齢って、本当にわからない。


「だってマミィは社会人じゃないからね・・・」と、こころが言う。
社会人だよ。と、答えようとしたが、ふと、違うかも。。。と思う。
年齢的には立派な社会人なんだけれど。
どうなんだろ???笑



家に帰ってから温泉へ行った。
(わたしもぷーと5kmくらい歩いたのでくたくだだったし。)
露天でこころと話をしていると、自分の要求が通らないこころが怒って「マミィには関係ないよ!」と言った。
あっそう。何かを取り違えているらしい。
わたしは、ピシャリと言い放つ。まぁいつものことだ。
と、突然知らないお婆さんに声をかけられた。
「素晴らしい!いまどきの若いお母さんとは思えない!お嬢ちゃん、あなた、お母さんの言うことを聞いていたら良いお嫁さんになれるよ。
あなたのお母さんは、とても立派。若いのに。」
そっかぁ?社会人じゃないのに?

どうなんだろ???笑


2005年01月13日(木) 正夢。。。

わたしは飼育小屋の中に立っている。左手にはバケツを持っている。
目の前に鶏が一羽、ちょうどわたしと対峙するように立っている。
やがて他の鶏たちもやって来るだろう。彼らはいつだってその時間を知っている。


さっきまでは大丈夫だと思っていたのに、こうして鶏と近づくと、やはり足がすくむ。
これじゃぁ抱きかかえるどころか、餌をあげることすら無理かもしれない。
わたしは、だんだん、逃げ出したい気持ちになってきた。

赤い鶏冠が、ふるふると風に揺れている。
まんまるい鶏の目が、二重三重、ぐるぐるに巻いている。
やがて、白い鶏の体に黒や灰色が混じりだし、鶏冠が立派に垂れ下がり、体がどんどんぶくぶく膨れ上がる。
そして、いつの間にか、鶏は、一羽の七面鳥となっていた。


七面鳥が目の前に立っている。
かなり、大きい。さっきの鶏の20倍はある。
わたしは呆然と立ちすくむ。
バケツを持っているのがうらめしい。
そして、頭の中でこの先どうしたら良いかと、忙しく思考をめぐらせる。


「あひるだったら、と思うのは、非常に失礼なんじゃないでしょうか。」
突然、女性の声がした。
もちろん、七面鳥が喋っているのだ。
「あなたは、あひるなら触れて、七面鳥なら無理だ、と、そう思っているのでしょう。
それは、こう言っちゃなんですが、『差別』というものなんじゃないでしょうか?」

わたしは驚いて声も出せない。七面鳥が喋っていること、にではなく、自分の考えを読まれていること、に対して。
彼女(彼?)は、さらに続ける。
「わたしが醜いからですか。あひるが美しいからですか。」
いや、そうじゃない。だって・・・。
「孔雀を持ち出してもおんなじですよ。孔雀も触れない、なんて言われて、わたしが喜ぶとでもお思いですか。
あなたは、わたしたち鳥のことを、何もわかっちゃいない。」


わたしは確かに孔雀のことを思っていた。
鳥の王様の孔雀。あの美しい羽根。
みんなが綺麗だ綺麗だ、と言って、嬉しそうに振っていた孔雀の羽根。
あのぐるぐる模様。
ぐるぐるぐるぐる。ぐるぐるぐるぐる。
眩暈がする、、、


 ・・・

この夢を見る前に手術室で仕事を再開する夢を見ていた。
その夢は短く、手術前の手洗いをしているときに、いきなり飼育小屋の場面へと跳んだ。

今年の抱負を彷彿させるようなふたつの夢。
正夢かな?

でも、そう思うのは、もしかしたらスピッツの新しいアルバムを聴きまくっているせいかも??? 笑




2005年01月12日(水) 朝の祈り

こころの学校は8日の土曜日が始業式だった。
よって、その朝は久しぶりの早起きだった。

目覚めてすぐ、ぷーと一緒にまだまだ真っ暗な外へ出た。
朝の空気が刺すように冷たい。
どこまでも黒い空に、白く細く凛と浮かぶ月。
星たちが小さく光る。でもその輝きは力強い。



こころを港まで送っていった。
帰り道、明け行く空に山々の陰がぼんやりと浮かびあがる。
そして、やがてくっきりと、その姿を現す。
いつ見ても、息をのむ。


時は流れ、すべてのものが刻々と変化していく。
わたしがここにいようと、あのひとがどこにいようと。
誰かが起き出す頃、誰かは眠りにつく。
耳をふさいでも耳をすましても、関係なく、時は流れる。
闇に沈んでいた山は朝の空気とともにその姿をあらわす。
静かに横たわる海にも、はじまりの風が吹く。



自然に流れていきたい、と思う。壮大な時間のなかを。
自分をごまかすことなく。みみっちぃ自分でもいいから。


寒い朝は苦手だ。
でも、とてもとても、美しい。



2005年01月10日(月) わたし

 
 わたしを見ているぷーちゃん








以前はどうだったかわからないが、最近は、人のことはどうでも良い、とよく思う。
どうでも良い、という表現は好まれるものではないとは思うのだけれど、正直な気持ちだ。
綺麗に表現しようとしたら、それは嘘になる。

人のことはあまり気にならない、とも言える。
いや、気にならなくなった、と言うほうが正しいのかもしれない。
人は人。そう思えるようになった。
どんなであっても、その人にとってはそれが自然なことであり、必要なことであり。。。


自分のことさえもよくわからないのだから、人のことなど尚のこと、わからない。
わからないことは、口にしたくない。
ましてや、わからないことを気に病んでも仕方がない。
まぁそれでももちろん、人の気持ちを感じては、悲しくなったりもするし落ち込みもする。
感じれば感じるほどに、辛い。ことも、ある。
だが、それは自分がそう感じるだけのものであって、その人のせいではない。と、思う。
その人だって、自分とおんなじように、何かを感じているのだろうし。。。


人は皆、それぞれ。
人それぞれにいろいろな事情がある。
そんな中で絶えず何かが起こり、人は、そんなこんなをそれなりに対処しながら、生きている。
その人の考えがあり、その人のやりかたがあり、その人の決着のつけかたがあり。。。

人が気になるとき、自分はどうだ?と問うてみる。
そしたらすぐに、似たようなモンでしょ!と、気付くはず。
あれこれと、人のことを言いたくない。
口にするのは、自分のことだけでいい。

人のことは、どうでも良い。



2005年01月08日(土) リンク

“ 神様が、そう言ってくれたら、どんなにいいだろう。
私が、悪かったねぇって。
おまえたちを、こんな風に創ってしまってって。 ”
                         
                         梨木香歩 『 エンジェル エンジェル エンジェル 』


“ しかしながら、主よ、これが、わたしに対するあなたの罪です。
あなたはわたしを必要以上に働かせました。
わたしの懇願に反して娘は病に倒れました。
わたしは誠実たろうとしたのに盗まれました。
必要以上にわたしは苦しみました。 ”
                         
                         パウロ・コエーリョ 『 悪魔とプリン嬢 』





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