読書スピードは人よりやや遅いくらいだと思うのですが、
それにしても、遅いなあ。
今読んでいるのは、恩田陸さんの「ライオンハート」。
この前桐野夏生さんの「やわらかな頬」を読み終え、
そのあと宮部みゆきさんの「蒲生邸事件」を読み終わって、
あともう少しで、恩田陸さんの「ライオンハート」も終わる。
ずっと前に読み始めようとした村上春樹さんの「東京するめクラブ」は
まだほとんど手をつけていなくて、
おそらく恩田陸さんの本を読み終わったら、
瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」を読むことにしているので、
村上さんの本を読むのはもう少し先になる。
村上さんのエッセイは好きなので、そちらも早く読みたいのだけれど。
読書は好きだ。
好きだけれどとても偏りがあって、
同じような人の小説ばかり読む。
小説のジャンルも限られていて、
推理やミステリー、サスペンスはほとんど手に取らない。
たまに気まぐれを起こして読んだりもするけど、
そして、それはそれでとても楽しい時間をもたらすのだけれど、
やっぱり日常に近いような、日々がつらつらと流れているようなそんな話が好きで、
だから瀬尾まいこさんの本を読むのが、
今はすごく楽しみだったりする。
*
今日はすごい雪で、朝の天気予報を見ていたら、
京都の四条大橋が中継で映し出されていて、
雪に積もられて真っ白になっていた。
ああ。
雪は粉雪のような小さな粒だったものが、
いちどきは羽が舞っているみたいな綿雪になって、
一瞬晴れたかと思うと、また粉雪が降り始め、
今、外の世界は白一色に覆われている。
雪は音をすいこむ。と、どこかで誰かが言っていたけれど、
確かにあたりはしんと静まりかえり、
鳥の鳴き声も今朝は聞こえず、
ただ、風の音と、歩くたびにこすれる自分自身のズボンの音が、
耳に届いていた。
あごや耳や鼻先が冷たくて、手もかじかんで、足先は麻痺し、
それでも、
やっぱりどこかしら雪はわくわくさせてくれる。と思う。
山は白くかすんで、その先が見えない。
屋根にも車にも道路にも、人の上にも雪は降り積もって…
なんだろう。
PICNICAさんの、オニオングラタンスープが飲みたくなるような…。
普段から雪のある地方とちがって、
たまに降る雪は心が洗われるように、すがすがしいものをもたらす。
京都の街と親しくなって、以前住んでいた街よりも
雪の頻度が増して、それでもやっぱりめったに降らなくて、
雪、というものが、ごくたまに出かけていく
心安らかになれるカフェのような存在になってきた気がする。
ふと、子供のころ家の軒先で雪うさぎを作って遊んだことを思い出したり、
ふと、高校受験の日に雪が降っていたことを思い出したり、
たあいのないことだけれど、どこか心懐かしい思い出を、つらつらと思い出す。
たしか、そんな風な、たった2行の詩でした。
今朝の京都はゆるぎのない太陽を空にいただき、
澄んだ空気はぴんと張りつめて、
太陽の光を残らずまっすぐに地面に下ろしています。
目覚めたら、屋根の上や車の上には薄っすらと雪がかぶっていました。
それは綿花でつくったにせものの雪みたいに重量感がなく、
うすく透けて、ちっとも冷たそうじゃないのでした。
*
日々を、
私のぼーっとした頭で、なんとなく暮らしていると、
いったいどうして自分はここでこうしているんだろう?
というところのあたりがわからなくなることがあります。
それでふと、そうだようなぁそうだった。と思い出したり、
特に意思もないままにここにいることになっていた。と気づいたりして、
あわてて、後ろを振り返って「えーっと、なんだっけ?」と
考え直すことになります。
そこでえーっと、結婚して3ヶ月ちょっとですが、
「そうだそうだ私はこの人の家族になりたかったんだ」と、
ふと思い出しました。
そういう意味では、自分の意思のもとにここへたどりついて、
本当によかったなぁと思うわけです。
そこでまた、
意思のもとにたどりつかずにただ流れてたどりついた結果の毎日がもうひとつ、
「お仕事」という形で横たわっているのを見るにつけ、
「私は何をやっているんだろう…。」と、
悲しくなるのでした。
3ヶ月にいっぺんくらいはやってくる「仕事いやいや病」ですが、
そろそろ本気で、別の道を切り開く必要がありそうです。
仕事をしていてよく思うのは、
ああーコミュニケーションをとるってむつかしいなぁ。ってこと。
私ってばコミュニケーション能力に欠陥があるみたいで、
うまく人と噛み合いません。
ううーん。
だだっこみたいに黙りこんでしまうのがいけないんだな。
頭の中ではひとつに繋がっていることでも、
いざ口にしようとするとこんがらがってしまって
思ったように、思ってるように、きちんと意味となって
言葉が繋がって出てこない。
いつもそれで自己嫌悪におちいる。
ああ〜。私って私って。。。
いつかぷらりと、自由気ままな仕事につけたらなぁと。
あんまり人と話をせずにすむような、一人で黙々とやるお仕事がいいなぁと。
そんな夢みたいなことばかり思うのでした。
さて、昨夜さっそく試してみた布団乾燥機ですが、
すごくいいです。すごく。
真夏に布団を干したみたいに、とってもあったかくなります。
ほかほかあったかい布団は本当に幸せで、
枕まで温めることができるものだから、
横を向いてぴたりとつけたほっぺたや耳まで温かいのでした。
だいたい乾燥し終わるのに1時間くらいかかるから、
昨日は私の分の布団しか温めることができず、夫のほうは冷たいままでした。
それでしかたなく、温かくなった布団の、
掛け布団だけ譲り渡し、私は敷布団と枕をもらったのでした。
今日はもう少し早い時間から温めて、二人分を温めようと思います。