2005年03月08日(火) |
ごわごわした古いセーターの匂い |
うららかな日。
朝から洗濯物を干して、あわてて家を出、
駅のホームに整列し、電車に乗る。
並ばないでわりこんでくるおじさんにイライラしそうになる。
それを心の中で深呼吸してなだめる。
こんな天気のいい日に、イライラするのはばかげている。
磯貝みるめ君とサユリさんの、
古いごわごわしたセーターの匂いみたいな物語に
息が出来ないような気持ちになる。
そしてまた、心打たれながら電車に揺られる。
電車でゆきついた先は私を閉じ込める場所。
あっぷあっぷと溺れそうになりながら、
磯貝君とユリちゃんで、息を継ぐ。
*
救急車の音が聞こえる。
夕闇の美しさに、何度でもみとれて、
うららかな一日の、
ごわごわした古いセーターみたいな感触を呼びもどす。
鉄棒の、鉄くさいにおい。
てのひらにできたマメの黄色い硬さ。
そういった情景が、夕闇の中に見えている。
*
私の手先が器用だったらどれほどよかっただろう。
と、つくづく思う。
爪の先に視線を落として、
きれいに塗れていないマニキュアをじっと見つめる。
*
うららかな一日の終わりに、
洗濯物をとりこむ。
太陽の匂いがするシャツやタオル。
明日もきっと晴れることでしょう。
2005年03月07日(月) |
いちご・ごりら・らっぱ |
3月は訪問し、訪問される月のようです。
春ですね。
5日、6日は寒かったけれど、とても充実した二日間でした。
毎週毎週、土日がくるたびに何かしら自分に帰っていける瞬間があって、
そしてはじめて、季節の移り変りを感じることができます。
平日は全然だめ。
「閉じ込められている」という意識が奥のほうにあって、
季節どころか一日の時間の流れもあやふやです。
日曜日に、ピザをこねて焼きました。
ピザってすばらしい。
意外と簡単で早い。
おいしくて楽しい。
子供ができたらぜったい一緒に作ろうって思う。
ケーキなんかよりずっと簡単です。
春になるんだと思うと、むくむくと購買意欲がわいてきます。
春の訪れというのは、虫も動物も人間も、
それからもちろん植物も、
そわそわしてしまいますね。
今度の三連休も、うちでわいわいやる予定。
楽しみ。
今度は和食で居酒屋風にしたいな。
*
「人のセックスを笑うな」を購入。
帰り道でさっそく本屋の封をやぶいて読みはじめた。
まだ少しだけど、「靴下ぬがせちゃったから」が好き。
「ナラタージュ」は友人から借りる予定です。
*
「猟奇的な彼女」を観ました。
じっくりとではなく、ちらっちらっと観ました。
砂利ばかりで何もない丘に、一本だけ生えた木の景色が美しいなぁと思いました。
ちらっちらっと観ていたので、
展開のあまりの速さについていけず、ストーリー的なことで何かを思うことは
実はあまりなかったのですけど。
それにしても香港とか韓国とか、
あのあたりの映画に出てくる女性は
特に母親は、
どうしていつもヒステリックな感じに描かれるのでしょう?
私がたまたまそういう映画を観たというだけかもしれないけど、
あるいは、あの声がヒステリックな感じを抱かせるのかもしれないけど・・・。
*
今日から3,4日は春の陽気だそうですね。
新潟のほうも少しは暖かいといいのですけど。
*
うれしいメールをまたいただきました。
以下は私信です。
次回はぜひ参加したいです。
5月のゴールデンウイークに横浜に行こうかと思うので、
ついでに東京へも足をのばせたらなぁと思います。
まだ夫に相談していないのですが、
その頃ならなんとかなるのではないかと思います。
少し風邪をひいていました。
今はまずまずの体調。
あいかわらず鼻水がよくでます。
空気が汚れているのでしょう。
換気もされていないような人工的な場所ですから。
布団にもぐりこんで明るいうちから眠っていると、
水槽の底にいるような気分がしました。
もも缶が食べたい、とは思いつかなくて、
代わりにほんのりグレープフルーツの味のする、
清涼飲料水をごくごく飲みました。
喉に冷たくておいしくて、
しおれていた植物のような気持ちになりました。
そして今はもう元気です。
鼻水はまだでていますが、
とりあえず元気です。
またがんばって日記を書こうと思います。