2005年08月23日(火) |
ほおっておいておくれよ |
思いがけず心臓にぐさりとくる言葉を言われ、
涙がぽろっとでる。
ずっとコンプレックスに思っていることがあって、
でも気にしないようにしていること。
私自身にとってはマイナスなことだけど、傍目にはそうは思われないこと。
そういう身体的な特徴について、
乱暴な言い方で、周りに聞いている人がいるようなところで、言われた。
く、くやしい。
言い返せなかった自分がくやしい。
こんなことくらいで泣く自分がくやしい。
くそー。はげちゃびんめ。
とりあえず夫に愚痴をいって慰めてもらい、
ストレスを発散させる。
夜、父の誕生祝を改めて、という名目で飲みに行く。
父と母と夫と、父の友人夫婦と。
もちろん、「くっそー」という出来事については両親には言わない。
その場の空気を思いきり吸って、楽しく過ごす。
そうするうちに、くやしく悲しい気持ちもすぐに引いていった。
いつも行く居酒屋はこころやすく、ごはんもおいしく、
いい気分で酔いがまわる。
カシスのジャムみたいに甘いワインもどきを飲み、
これはワインじゃないねーといいながら、でもおいしく味わう。
*
また雨だ。
一雨ごとに秋が近づいてくる。
ちょっとずつ。
歯がやはり痛い。
じくじくと、時々痛む。
食べたり飲んだりするのに支障があるわけじゃないけど、
気になる。。。
2005年08月22日(月) |
麦ふみクーツェ読了。父の誕生日でしたが・・ |
旅をおえた次の日は、なんとなく背中がふにゃりとする感じがする。
「なんでもないよ」という顔でいるけれど、
本当はまだ昨日の興奮が体の内側に残っている。
ふわふわとした一日の終わりに、父のところへ出かけていく。
父の誕生日にもかかわらず、母は旅行に行っていていなかった。
父自身も半分忘れていたようで、
「誕生日だから来た」と言ったら、
鼻から息をもらして力の抜けた顔で笑った。
ふたりきりで短い晩餐。
「なんにもないけどおめでとう。」をしつこく言って帰る。
翌日に飲みに行く約束だけとりつけた。
*
なんとなく歯が痛む気がする。
歯というより歯の周りの歯茎が。
私は親知らずをかかえていて、そこが痛いのだった。
*
読書タイム。
「麦ふみクーツェ」を読み終わる。
最終的にはとても晴れ晴れとした気持ちで読み終えることができ、満足。
文庫判を読んでいたのだけど、最後の解説が栗田有起さんだった。
解説がまたすばらしくて、うれしくなる。
この本を読みながら、
私はやっぱり変な人と言われてもいいや、と思えた。
へんてこでも、人生は前へ前へと進んでいくことがわかったし、
前へ進むからには、自分自身のことを認めてあげるしかないんだなと。
ひらきなおるってわけでもなくて、スマップの歌みたいに、
「もともと特別なオンリー・ワン」ってことを意識しようかなと。
(8/21、8/22とも8/30UP)
朝目覚めたら、しのしのしのと雨が降っていた。
緑が濃くて、窓にきりとられた土と葉と雨の気配にうっとりとする。
窓を開けなくても雨の気配は忍び込んできていて、
街中とは10度近く低い山の中はとても肌寒い。
私は黒いポロのパーカーを持参していたのでそれを羽織る。
これは夫と形違いのおそろい。
(夫は同じ黒に赤い刺繍糸でポイントの入ったトレーナーだ。)
まだ皆眠っていて、ひとりでお湯をわかし、その間テレビをみる。
だいたい長く眠った順に起きだしてくるもののようで、
私の次によく眠った人が起きてきた。
タバコを吸うというので、灰皿を渡して、代わりにライターを少し借りる。
蚊取り線香に火をつけるが、なかなかつかない。
その前にライターがなかなかつかなくて笑われた。
結局蚊取り線香もつけてもらい、
思う存分窓を開け放つ。
窓は足元まである大きなもので、そこからバルコニーに出ることができる。
昨日はここから花火をしたらしい。
「テニス、できないかもしれませんねぇ。」などと話ながら
皆が起きるのを待っていたら、順々にばらばらと起きてきた。
みんながだいたい起きたところで、
朝ごはんを作る人あり、シャワーを浴びる人あり。
朝ごはんはオムレツ、クロワッサン、
昨日の残りの焼きそば、それからスイカ。
残り物のチーズ。などなど。
朝ごはんを食べながら、チェックアウトしたあとどうするか皆で相談する。
*
「山を下りたら晴れてるかもしれないよ」
とコテージの貸主であるおばさんが教えてくれたので、
とりあえず下りてみることにする。
駄目ならそのまま飛騨高山の方へ行こうか?などと言い合う。
で、下りてみたら小雨。
テニスコートにはテニスをしている人たちが。
私たちもはりきってテニスをすることにする。
(といっても、私はかなり下手なのでボールにあてるのがやっと)
テニスコートは山を下りてきたすぐのところなので、
周りを山に囲まれていて、すごくいい雰囲気。
山の緑を眺めながらするテニスは最高だった。
テニスの後は、汗を流すため近くの温泉にいく。
温泉は安くて、500円で入れた。
設備も整っていてきれいで、とても快適。
温泉から出る頃、またも激しく雨がふりはじめる。
いそいで車に乗り込み、また山を越えて帰ることにする。
途中、ひとつも信号がないくねくねした道を進み、
川を越え、そのたびに小さな橋を渡る。
橋には、ひとつひとつ名前がついていて、
あまりに短すぎて一瞬で通りすぎてしまうようなものにまで名前がつけられていた。
「これって、周りに目印になるものが何もないから
こんな小さな橋にまで名前がついてるんですかねぇ」
と言ったら、妙に感心された。
言ったあとで、そういえば交差点もないもんなぁと気づく。
道の駅でお昼を食べて、激しい雨の中高速にのる。
車の中はずっとスキマスイッチで、
「空想クリップ」と「夏雲ノイズ」が交互にかけられていた。
「全力少年」ではみんな大合唱。
ミスチルと槇原敬之でも大合唱する。
「同年代っていいですねぇ」と、ひとりがしみじみ言っていた。
*
地元までたどりつき、夜も遅くなってきたので、
みんなでチェーンのうどん屋に行った。
丸二日間、朝も昼も晩ご飯も、6食を共にしたことになる。
「なんだかずいぶん長く一緒にいたんだねぇ。」
最後はまた夫の運転する車の助手席で、
そう感想を述べ合ったのでした。